竿受け(竿立て)に竿を置いてアタリを待つのが、ぶっこみ釣り(投げ釣り)での基本的なスタイルです。
手持ちの一本竿で狙っている人もいますが、そこまで頻繁にアタリが出るような釣りでもありませんし、複数の竿を用意することで確率が上がり好釣果に繋がりますから、竿受けに置くスタイルをおすすめします。
この竿受け(竿立て)に竿を置く角度って、考えたことありますか?
大きな魚が掛かる可能性が高いぶっこみ釣り(投げ釣り)をそれなりに続けていると、その人の竿の角度というものが決まってきます。
釣り場の状況や過去の経験からなるものだと思いますが、実際に同じ釣り場で同じようなポイントを攻めていても、人によって竿の角度が違ってきます。
用意している竿立ての種類(高さなどの違い)やバッドガイド(一番竿尻に近いガイドのこと)を竿受けのアーム(腕と呼ばれる波型の竿を掛けるところ)の海側に置くか、手前側に置くかなどの違いによるところが大きいのでしょう。
まぁここらへんは、釣り人のクセという部分になるのかもしれません。
気にしなければ・・それはそれでいいのですが、竿を置く角度によってちょっとした違いがありますから、個人的に考える「竿の角度の影響」を話してみます。
竿の角度の影響は?
ほとんどの人が間違っている?
まずは、明確にしないといけないところがあります!
竿の角度について考えるとき・・・大切なことは、基準をどこなのか?
竿の角度ってどこ???
ってことですね。
多くの人が、竿受け(竿立て)に立て掛ける竿の角度は、竿の見た目の角度だと思っているのではないでしょうか?
ちょっとわかりにくいかもしれませんので、実際の画像で確認してみます。
堤防(防波堤)で三脚タイプの竿立てを使用している画像と、サーフ(砂浜)で一脚タイプの竿立てを使用している画像です。
ふたつの画像を比べてみると、堤防では竿が寝ていて、サーフでは竿が立っているように見えます。
竿先の高さが明らかに違いますよね?
でも、僕の考え方では、
この2つの竿の角度は同じです!
???と思ったひとは、次の画像を確認してみてください。
答えは、この画像です。
分かりにくいかもしれませんが、竿先を示した画像です。
僕が考える竿の角度の概念は、これです!
大切なのは、竿と道糸の角度!
というか、これでなければいけません。
なぜならば、竿立てに掛けた竿の角度が一緒でも、水深が変われば竿と道糸の角度が変わるからです。
例えば、仕掛けを投げ入れた直線距離が同じでも、水深が違うと道糸の角度が変わってきます。
下の画像で理解できるのではないでしょうか?
これが理解できれば、最初に比べた堤防とサーフの画像の角度が同じということが分かりますよね?
ここで気を付けなければいけない点は、単純に水深ではないということ!
釣り場によっては、高い堤防や防波堤などもありますよね?
あくまで、竿を置く位置と仕掛けを置く海底の位置の高低差である点です。
同時に投げ入れる距離も関係してきます。
投げ入れる距離が近い・水深が深いほど、鋭角(角度が狭く)になっていきます。
投げ入れる距離が遠い・水深が浅いほど、鈍角(角度が広く)になっていきます。
竿の基本的な角度
釣り場が低いところでは竿先は高く構える!
釣り場の高いところでは竿先は低く構える!
というイメージになってきますが、基本的な角度というとやはり90度(直角)ではないでしょうか?
次で説明していきますが、バランスが一番いいですね。
竿の角度を鋭角に構える
鋭角(角度が狭く)に構えると、アタリが明確に出やすくなります。
これは、道糸を引かれた際の竿先の振り幅が大きく取れるからですね。
よりアタリを取りたい場合の改善方法は他にもありますが、竿の角度を調整するという簡単なことで改善することもできます。
角度というと少し違いますが、竿先を高く構えるということは、道糸に干渉する波の影響を抑える効果があります。
サーフ(砂浜)などは、水面が近いので非常に大きなメリットがあります。
アタリが出やすいということは、反対に魚に違和感を与えやすく食い込みが悪かったり、くわえたエサを離してしまったりする場合があります。
また、風が強い場合は影響を受けやすく、デメリットになることも忘れてはいけません。
竿の角度を鈍角に構える
鈍角(角度が広く)に構えるとアタリが出にくくなります。
これは、鋭角のときの反対で竿先の振り幅が小さくなるからです。
念のため説明しておきますと、
道糸が竿先から直角(90度)で出ているときに、道糸が引かれると竿先はクンクンと動きますが、道糸が竿先から直線(180度)で出ていると、道糸を引かれても竿先は全く動きませんよね?
鈍角になればなるほど、アタリは分かりづらくなります。
また、風の影響は受けにくくなりますが、サーフ(砂浜)などの低い釣り場では、波の影響を受けやすくなるデメリットもあります。
ただし、対大物でリールのドラグがフリーになっている場合は、鈍角になればなるほどスムーズに道糸は引き出され、魚に違和感を与えにくく食い込みは良くなるメリットもあります。
最後に
どちらもメリット・デメリットがあり、釣り場やその時々の状況で使い分けることで、釣りがしやすくなります。
ちなみに、大物狙いはドラグフリーで狙うので、鈍角で狙う場合が多いです。
磯竿を使ったぶっこみ釣りスタイルであれば、鋭角にした方がより向こうアワセも期待できるので効果的です。
釣り場は限定されますが、こんな便利なものもあります。
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