ぶっこみ釣り(投げ釣り)で大型の魚を狙っていると、竿先が激しくバンバンと叩くのに、魚が掛からず、アタリが止まってしまう・・・
なんてことありませんか?
魚の活性が低く食いが立っていないと、どうしても避けられないこともありますが、これって良型の魚を逃してますよね?
魚がエサに食いつくと、道糸が引かれ竿先が揺れます。
良型の魚でなければ、竿先を絞り込み、スプールを逆転することまでは少ないですから、竿先に大きなアタリがあった時点で、良型の魚の期待が持てます。
そんなアタリがあったのに竿先は入らずアタリが止まり、聞き合わせをしてみても、スーーーーっと軽い
これは、魚の口に鈎(はり)が掛からずに、どこかに行ってしまったことになります・・・
☑アタリが止まるが多いタックル
アタリが止まる場合が多いときのタックルが、
「投げ竿(硬いもの)+PEライン+遊動式テンビン+フロロカーボンハリス」
です。
この組み合わせのタックルが多いですね(あくまで経験上)
そして、竿先のアタリが止まってしまう最も多い原因は・・・
向こうアワセ後のハリ外れ・・・これに尽きます!
ここらへんで悩んだことのある人は、すでに答えが分かっていると思います。
☑アタリが止まる原因
置き竿で狙う釣りである以上、アタリがあった瞬間にすかさず合わせを入れることはできません(手持ちの場合は可能です)
魚がエサをくわえてから、アワセに入るまでにかなりの時間差がありますよね?
ざっくりした魚の行動と、竿先の動きをアワセの完了まで順に追っていくと
- 魚がエサを見つける(竿先は、動かない)
- 魚がエサをついばむ(竿先に、ゴンゴンと前アタリが出る)
- 魚がエサをくわえて反転する(竿先がグーーーと絞り込まれる)
- 魚がエサをくわえたまま泳ぎだす(竿先が絞り込まれたまま、ドラグが逆転する)
- リールのドラグを締めこみ、アワセを行う
と、まぁーこんな感じですね。
ここで重要な部分は、2と3です。
なぜ、この間が重要なのか?
それは、魚の口に鈎(ハリ)が掛かるチャンスだからです。
正確には、針先が刺さるチャンスですね!
針先が刺さっていれば、テンションを掛ければ掛けるほど鈎(ハリ)はより深く刺さろうとします。
以前に書いた記事から言葉を引用すると
釣り針の構造上、一度刺さった針はテンションを掛け続けていれば、より深く刺さることはあっても抜けることはほとんどありません。
置き竿スタイルは、ここが大事ですね!
先ほどのタックルの組み合わせで
「投げ竿(硬いもの)+PEライン+遊動式テンビン+フロロカーボンハリス」
とありましたが、とくに関係してくるのは、「伸びのないPEライン」と「道糸が引き出されていく遊動式テンビン」
この二つに共通する部分は、「掛け続けられないテンション」です。
魚の口に鈎(ハリ)がわずかでも刺さっていれば、テンションを掛け続けることで鈎(ハリ)は外れませんが、テンションが緩むと鈎(ハリ)抜け(ハリ外れ)が起きてしまいます。
違和感を少なくして、食い込みを良くする「遊動式テンビン」の特徴であるテンションの開放が、あだになってしまうパターンです。
仮に固定式テンビンの場合、魚がエサをくわえて天秤を引くとテンションが掛かりますし、魚が泳ぎだしたり浮こうとすると、テンビンのオモリがぶら下がりテンションを掛けることになります。
では、固定式のテンビンを使えばよいのか?となってしまいますが、遊動式テンビンの食い込みを活かしつつ改善する方法があります。
☑遊動式テンビンの食い込みを活かしつつ改善する方法
道糸にPEラインを使用して釣りをする場合は、
「ラインを細くできることからより遠投が可能になること」
「感度が良いことから細かいアタリが取れることや、底質を判断しやすくなること」
「比重が水よりも軽いので釣り場の手前に海藻や障害物があるときに干渉しにくいこと」
などなど、たくさんのメリットがあります。
反対に、違和感を与えやすいというデメリットもありますが、それを緩和するのが道糸を送り出すことができる遊動式テンビンです。
このタックルの組み合わせで、鈎(ハリ)外れを防ぐ簡単かつ有効な対処方法は、置き竿時のドラグを完全フリーにしないことです!
イメージで言うと、ややテンションが掛かりながら道糸を送り出す感じですね。
投げ竿のように穂先が固い竿+PEラインは、穂先が柔らかい竿+伸びのあるラインと比べると、ドラグが逆転しやすく道糸がスムーズに送り出されるので、ユルユルのドラグ設定ではなく、道糸を手で引っ張ったときに竿掛けにおいてある竿が浮かない程度に締めこむと良いです。
あまりドラグを締めすぎると、違和感を与えやすくもなりますし、魚が走ったときに竿を持っていかれる可能性も高くなりますから、気を付けてください。
☑半遊動式のテンビンを使用することでも効果あり
固定式のL型テンビンであれば、遊動式と同じようにアームの間にサルカンを結びます。
これにより、前アタリの段階では遊動式となり、大きなアタリや走り出しのときは固定式の状態となります。
こちらの方は、細かな調整ができなくなりますが、設定が簡単ですね。
遠投の必要がない釣り場でしたら、下記のページも参考にしてみてください。
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