ちょっと飛ばそうと思って、フルキャストした瞬間「バチン」・・・・・遥か彼方へ
「キャスト切れ」
ありますよね?これー
キャスト時、なぜラインが切れてしまうのか?
原因はいくつかありますが、典型的なものは、この3つです!
・ベールの起こし忘れや戻り
・ラインの劣化
・ガイド絡み
まず、ベールの起こし忘れ・・・必ず起こしましょう!
っと言っても、初心者に多い原因ですから、慣れるまではキャストするときは落ち着いて!
同じくベールの戻り・・・これは、ハンドルが回っているからベールが戻ってしまうんですねー。
ベールに付いているラインローラー部を上に向けて(一番竿に近い位置)から起こすと戻らなくなりますよ。
重たいジグやオモリを投げているときにベール戻りが発生すると、穂先を目の前の地面に叩きつけられます・・・・最悪です!
ラインの劣化・・・単純に劣化して切れるんですが、とくにPEラインは高寿命なので、いつまでも使い続けている人がいるのではないですかね?
それと、安価なPEラインもダメですねー。巻いたばかりなのに、キャストの度にブチブチ切れている人を見たことがあります・・・
今回の本題、「ガイド絡み」
「キャスト絡み」ともいわれますが、実はこれって、かなり多いと思いますよ!
原因は、風にあります!!
以前のライントラブルと言えば、スピニングリールの宿命と言われた巻取り時のローラー回転で発生する「糸ヨレ」です。
子供の頃に使っていたリールは、糸を交換しないと必ずなりました。
まるで、交換時期を知らせるかのように・・・
で、現在は、ダイワさんで言う「ゴーストバスター」
・・・いや「ツイストバスター」ですね!
これは、糸ヨレを防ぐ構造になっていますから、この手のトラブルはほとんど無くなりました。
余談でした。はい、本題に入ります!
☑ガイド絡み(キャスト絡み)
ナイロンなどのそれなりの太さのラインを使っているときって、ガイド絡みはほとんど起きません。
やはり、PEラインが登場してからのライントラブルですね。
PEラインは強度が高いので、ラインを細くすることができます。
細くすると、ラインはしなやかになります。
要は、張り(コシ)が無くなるんですよね・・・細くすると。
で、キャスト時にラインがバタつきガイドに絡みやすくなる。
ただ、そんなに単純なものではないんですね。
ガイド絡みのメカニズムを知るとビックリしますよ。
☑原因は、そよ風!?
キャストした瞬間に「バチン」と鳴って、呆然とする釣り人が多いと思いますが、このガイド絡みが発生するのは、キャストをした直後です。
これは、PEライン使用時にキャストした瞬間、横方向からのそよ風によって引き起こされます。
切れることが無くても、結びコブができることでラインにダメージを与えてしまいます。
従来Yガイドで頻発するガイド絡み(図解)
キャスト直後、リールのスプールから飛び出したラインが、バットガイド手前にたまり始め・・・
溜まったラインが、ガイドの横を通って・・・
前方へ溢れだしてループとなり・・・
このとき、横方向からのそよ風を受けて、ティップに向かっているラインとロッドの間にループが入り込み・・・
ガイドにかぶってくる・・・
ティップに向かってラインが引かれ、ループが小さくなり・・・
しっかりとかぶり・・・
さらに締まっていき・・・
ループ締め込み完了
画像引用元(https://www.fujitackle.com/)
なんとなくイメージできたのではないでしょうか?
実際の実験動画で確認してみてください。
こんな感じで糸が出ていき、絡んでいるんですね!
☑驚異の「K」構造(糸絡み自動解除フレーム)
このキャスト絡みを防ぐために開発されたのが「Kガイド」です。
絡みを防ぐために改善された構造は、2箇所。「ガイドリングの角度」と「ブリッジの形」
で、この構造は絡みを防ぐのではなく、絡んでもほどける仕組みになっています。
動画で確認ができます(音声無し)
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