「どこに仕掛けを投げたら、真鯛は釣れるのか???」
誰もが知りたい疑問ですが、その答えは釣り場の数だけあります!
・・・と、いやらしい答え方をしましたが、先に結論を言ってしまえば、これが本当の答えです!
釣り場もさまざまで、状況もすべて違うわけです。
なので、「堤防の角」とか「80メートル先の地形変化」・・・と限定的なことは言えません。
で、真鯛を水揚げするにあたって重要なことは、このふたつ。
「真鯛の行動パターン」
「釣り場の状況把握」
春の乗っ込みシーズンなので、ここら辺を中心として僕の考えを・・・
真鯛を探すために、真鯛を知る!(行動パターン)
「どこに仕掛けを投げたら、真鯛は釣れるのか?」
を、知るために、まずは「真鯛」を知ることが大切です。
それを知った上で、釣り場と照らし合わせてポイントを探していきます。
☑真鯛は回遊型の魚
真鯛は、基本的には沖に生息する魚で、黒鯛(チヌ)や根魚のように、限定したエリアに居着くタイプの魚ではありません。
回遊型の魚で、魚のサイズによって行動範囲が変わると考えています。
単純に、小さな幼魚(チャリコ)は回遊範囲が狭く、大型になるとエリアからエリアを大きく移動するようなイメージです。
投げ真鯛では、この回遊ルートになりうる場所に仕掛けを置いて狙っていきます。
☑真鯛が行動する要因
真鯛の行動に影響を与えているのは、「水温」と「潮回り」、「概日リズム」です。
魚にとって「潮回り」が大きな影響を与えるのはご存知の通りで、「概日リズム」とは24時間を基軸とした活動周期です。
簡単に言うと、腹時計のようなものですね。
ここらへんは、もっと単純に考えて良さそうで、魚のリズムは明るい暗いの「明暗」と考えるのが、釣り人として自然ではないでしょうか?
昼行性(夜行性の反対)の魚は、夜が明けると活動を始め、日が沈むと活動を止める!
というように「朝マズメ」「夕マズメ」などの部分に関係しているわけです。
仕掛けを置いておくポイントが間違っていなければ、このような喰いが立つタイミング(じあい)で、反応が見られます。
☑ポイントとなる回遊ルートには、必ず道しるべがある
多くの魚が回遊する目的は、3つです。
「餌回遊」「産卵回遊」「越冬回遊」
真鯛の回遊は全ての目的で当てはまりますが、これらのうち投げ釣りで狙えるのは、「餌回遊」をしてきた個体です。
※釣り人目線で捉えると、春の乗っ込みは、産卵回遊と考えるのではなく、産卵前の荒食いの「エサ回遊」と考える
真鯛は、深場から浅場へと、エサを求めて「餌回遊」してきます。
この回遊に使うルートは、変化もなにもない砂地などではなく、かけ上げりであったり、根(シモリ)などの地形変化です。
実際に、真鯛を水揚げするポイントは狭いエリアだけでなく、例えばサーフ(砂浜)を50メートル・100メートルと移動しても真鯛が釣れること!
そして、並んでいる竿の一方向から順にアタリが出やすいことからも、深場からは、決まった魚道のような溝やかけ上がりなどの地形変化に沿って浅場に入り、そこから広範囲のエサ場に散らばっていく(横移動する)ことが想像できます。
☑最も重視しなければいけないのは、地形変化!
真鯛の回遊ルートが地形変化と考えると、海底に仕掛けがある投げ釣り(ぶっこみ釣り)は、この釣りに適した手段であることが分かります。
これだけでもちょっとワクワクしてしまうのですが、ここで大切になってくるのが、
真鯛の回遊ルートになりうる海底の変化を釣ること!
これをもっとも重視する必要があります。
ここまで分かれば、次は実際の釣り場での状況を把握していきます。
次で、僕が初めての釣り場で実践している「手順」を説明していきます。
釣り場の状況を、把握する手順
ハリス以外の準備ができたら、オモリだけを投げ入れて海底の状況を把握していきます。
この方法の簡単な図解が、下の画像です。
分かりにくいですが、釣り場を上から見た図になります。
が、釣り場となるL型の堤防イメージです。
が、釣り座。三脚に竿を立てて釣りをする場所です。
(堤防の先端手前を釣り座として、外海を狙う)
「遠距離エリア」「中距離エリア」「近距離エリア」と距離別の3ブロックに分け、さらにそれぞれを3分割した、合計9ブロックで考えていきます。
赤い矢印→は、オモリを引いてくるラインで、最低で3回通せばおおまかな把握ができます。
☑水深を把握する
投げ入れるポイントを変えながら、釣り場の水深を把握していきます。
僕の場合は、かなり大雑把に行います(性格の問題かもしれませんが・・・)
というのも、あまり細かくやっても、情報が多すぎて分かりづらくなるからです。
全体をイメージする程度で良いですね!
ただし、水深に変化が少ないと判断が付きにくいので、カウントダウンを使っています。
カウントダウンは、仕掛けの「着水~着底」までの数をかぞえることです。
着水と同時に「1、2、3、4、5・・・・・」とかぞえ、道糸が止まる着底までの数を把握し水深を確認します。
☑かけ上がり・障害物を把握する
基本的な作業は、「かけ上がり」の把握と、「岩礁(根)などの障害物」の把握です。
かけ上がりは、オモリを引いてくるとグググっと徐々に重たくなる所です(徐々にがキモ)
岩礁(根)などは、徐々に重たくなるかけ上がりと違って、グッと止まる感覚です。
水深が浅い釣り場であれば、釣り場から目視でも確認することが可能です。
規模の大きな岩礁などは、大きな塊で黒く見えますし、一定のラインで色が変わっている境目が、かけ上がりです。
また、波の始まりが確認できれば、その少し沖にかけ上がりがあることも覚えておいてください。
☑距離を把握する
項目ごとに説明していますが、各々の確認でその距離を把握していきます。
道糸が色分けされていれば距離の把握は容易です。
色分けされてないのであれば、リールハンドルの巻き回数で把握することができます。
(ハンドル一回転の巻取り長さは、リールのスペック表に記載されています)
慣れていないと少し難しいかもしれませんが、道糸の進入角度でもおおよその把握が可能ですね(個人的には意外と使ってます)
☑投げ入れるポイントの選定
釣り場の状況を把握したら、仕掛けを投げ入れるポイントを決めていきます。
初めての釣り場でのセオリーは、「遠」「中」「近」の投げ分けとよく言われます。
これは同じ条件よりも、違う条件を狙った方が魚に出会う確率が高いからですね。
で、釣り場状況の確認で見つけた「かけ上がり」や「根(シモリ)」付近を狙っていきます。
沖目のかけ上がりは必ず押さえるポイントで、よりタイトに攻めることが大切です。
反対に、根(シモリ)はあまりタイトに攻めず、根の周りに仕掛けを置くイメージが良いですね。
「根(シモリ)は、あまりタイトに攻めない方がいいよ!」
っという内容に関しては、いずれ・・・
ブログランキングに参加しています。
宜しければ、応援ワンクリお願いします。