「どこに仕掛けを投げたら、真鯛は釣れるのか?」
誰もが知りたい疑問ですが、その答えは実は釣り場の数だけ存在します。
少し意地悪な言い方になりますが、先に結論を言ってしまえば、これが本当の答えです。

釣り場はそれぞれ形も違えば、水深も潮の流れも異なります。
そのため「堤防の角」や「80メートル先の地形変化」といったように、特定のポイントを断定することはできません。
真鯛を狙ううえで重要になるのは、次の2つです。
- 真鯛の行動パターン
- 釣り場の状況把握
春の乗っ込みシーズンを前提に、この2点を中心に考え方を整理していきます。
真鯛を探すために、まず真鯛を知る(行動パターン)
「どこに仕掛けを投げたら真鯛が釣れるのか?」を考えるためには、まず真鯛という魚を知ることが大切です。
そのうえで、釣り場の状況と照らし合わせながらポイントを探していきます。
真鯛は回遊型の魚
真鯛は基本的に沖に生息する魚で、黒鯛(チヌ)や根魚のように、特定の場所に居着くタイプではありません。
回遊型の魚であり、サイズによって行動範囲が変わると考えられます。
小さな真鯛(チャリコ)は比較的狭い範囲を回遊しますが、大型になるとエリアからエリアへと大きく移動します。
投げ釣りで真鯛を狙う場合は、こうした回遊ルートになりうる場所に仕掛けを置くことが基本です。
真鯛が行動する要因
真鯛の行動に影響を与える主な要因は、「水温」「潮回り」「概日リズム」です。
概日リズムとは、24時間を基準とした活動周期のことで、いわば体内時計のようなものです。
釣り人目線で考えると、「明るい・暗い」という明暗の変化として捉えると分かりやすいでしょう。
昼行性の魚は朝に活性が上がり、夕方に再び動きが出ます。いわゆる朝マズメ・夕マズメと呼ばれる時間帯です。
仕掛けを置いているポイントが間違っていなければ、こうした食いが立つタイミング(時合)で反応が出てきます。
回遊ルートには必ず地形変化がある
魚が回遊する目的は、大きく分けて次の3つです。
餌回遊・産卵回遊・越冬回遊
真鯛の回遊はすべてに当てはまりますが、投げ釣りで狙えるのは餌を求めて浅場に入ってくる個体です。
春の乗っ込みシーズンも、産卵回遊というよりは、産卵前の荒食いによる餌回遊と考える方が釣り人目線では自然です。
真鯛は深場から浅場へ、餌を求めて移動してきます。
このとき通るルートは、何も変化のない砂地ではなく、かけ上がりや根(シモリ)などの地形変化です。
実際にサーフでは、50m、100mと横に移動しても真鯛が釣れることがあります。
また、並べた竿の一方向から順にアタリが出ることからも、深場から一定の魚道に沿って浅場へ入り、そこから横方向へ散っていくことが想像できます。

最も重視すべきは地形変化
真鯛の回遊ルートが地形変化であることを考えると、海底に仕掛けを置く投げ釣り(ぶっこみ釣り)は、非常に理にかなった釣り方だと言えます。
特に重要なのは、真鯛の回遊ルートになりうる海底の変化を狙うことです。
ここまで理解できれば、次は実際の釣り場で状況を把握していきます。
▶釣りたいと強く想う人へ|投げ・ぶっこみ釣りで真鯛に近づく10の条件
釣り場の状況を把握する手順
ハリス以外の準備ができたら、オモリだけを投げて海底の状況を把握していきます。

図は釣り場を上から見たイメージで、L字型堤防の先端付近から外海を狙う想定です。
釣り場を「遠距離・中距離・近距離」の3つに分け、さらにそれぞれを3分割し、合計9ブロックで考えていきます。
オモリを引いてくるラインを最低3回通すことで、おおまかな地形が把握できます。
水深を把握する
投げ入れるポイントを変えながら、水深の変化を確認していきます。
細かくやりすぎると情報が多くなりすぎるため、全体像をイメージする程度で十分です。
水深差が分かりにくい場合は、着水から着底までのカウントダウンを使って判断します。
かけ上がり・障害物を把握する
基本となる作業は、かけ上がりと岩礁(根)などの障害物の把握です。
かけ上がりは、オモリを引いてくると徐々に重くなる感覚があります。
岩礁などは、突然グッと止まるような感触になります。
距離を把握する
道糸が色分けされていれば距離は簡単に把握できます。
色分けされていない場合は、その場からオモリを回収しリールの巻き回数で距離を判断します。
投げ入れるポイントの選定
釣り場の状況を把握したら、仕掛けを投入するポイントを決めます。
初場所では「遠・中・近」と投げ分けるのがセオリーです。
特に、沖のかけ上がりは必ず押さえたいポイントです。
根(シモリ)はタイトに攻めすぎず、周辺に仕掛けを置くイメージが有効です。

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