☑クロダイ(チヌ)
タイ科の魚で、主に本州、四国、九州地方に棲息しています。
近縁種は、主に西日本に分布する「キチヌ(キビレ)」や「ヘダイ」と、奄美以南に分布する「ミナミクロダイ」「ナンヨウチヌ」「オキナワチヌ」などです。
クロダイの体色は、シルバーグレーで、大型になるほど黒灰色が強くなります。
最大で、60センチ以上になるクロダイですが、同じタイ科のマダイよりも成長は遅く、3年で25センチ前後、40センチを超えるには9年掛かると言われています。
と、一般的な説明をしたところで、個人的な意見を。
磯などの本格的な釣り場はもちろんなんですが、港内やその堤防などの一般的な釣り場や河口域などの汽水域まで分布しています。
底質は岩礁、砂利、砂泥など問わず、さらには、水深50センチというめちゃくちゃ浅い水域まで入り込むことから、沿岸部のどこにでもいるイメージの魚ですね。
で、そのクロダイ(チヌ)を狙っていると、いろいろな習性(性格)?みたいなものが、見えてきます。
なんていうんでしょうかねー。
魚の特徴(性格)って、ひとくくりにいうものじゃないですか?
例えば、ピラニアなら「獰猛な魚です」みたいに。
でも、黒鯛って個体によって、性格の違いがかなりある感覚です。
知ろうとすればするほど、違いも見えたりしてちょっと掴めない存在なんで、面白い!
ときに、いとも簡単に釣れたり、あの手この手で色々と試してみても全く反応しなかったり・・・
釣りってそこが魅力なのかもしれませんが、黒鯛はちょっと特別なので、そこら辺を紹介したいと思います。
☑大胆な性格?
警戒心が強く、一度警戒するとなかなか口を使ってくれない魚としても有名です。
鈎(ハリ)のついたエサを瞬間的に吐き出したり、鈎(ハリ)がついたエサだけを捕食しなかったり、エサの周りをグルグルと回りなかなか食わなかったり・・・
そうかと思えば、周りの魚を蹴散らしてまで、独り占めするような行動を見せたり、太ハリスなどの仕掛けは関係なく鈎(ハリ)をくわえたまま泳ぎだしたり・・・
と、ものすごく大胆な行動も取ります。
このようなときは、連発することが多く、初心者にも比較的簡単に釣ることができます。
☑濁りが好き?
ダンゴ釣りでは、意図的に濁りを発生させます。
これは、水深の浅いところで釣りをすることもありますが、チヌの警戒心を解くために有効な手段だからです。
また、チヌは濁りに興味があり、その濁りに寄ってくると言われています。
自然界で起こる濁りというと、天候による雨・風が主です。
強い風は、当然波は高くなりますし、雨により流れ込むことで濁りが発生します。
大量の雨が降り、真水がたくさん混ざることで発生する濃い青色(緑色)の濁り。
河川からの土砂混じりの流れ込みや、サーフなど泥の巻き上げによる茶色の濁り。
または、この複合的な濁りがありますが、チヌの活性が上がるのは、茶色い濁りです。
釣行前日まで荒れていて、波が落ち着いているのであれば、濁りが残っている可能性を期待して、チヌを視野に入れると良い釣果につながります!
☑めちゃくちゃ悪食?
クロダイは雑食性の魚です。
好んで食べるのが、「甲殻類」「多毛類」「貝類」ですね。
エビやカニなどの「甲殻類」、岩虫やゴカイなどの「多毛類」、そして、イガイ(カラス貝)やカキなどの「貝類」です。
春の産卵シーズンで釣れるチヌの胃の中には、イガイと海藻が入っていることが多く、地域差はあるとは思いますが、海藻までも何でも食べる雑食性が分かると思います。
また、クロダイ釣りで使用されるスイカやトウモロコシなど、一般的な魚は捕食しないものを食べることは有名ですね。
聞いた話では、缶詰のミカンやサクランボ。どうやって釣ったのかは不明ですが、スナック菓子でも釣れたとのこと。
そして、極めつけは、これ???
なんと、生卵です!完全に丸呑み・・・これにはびっくりですねー
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