真鯛釣りではフロロカーボンハリスが定番ですが、石鯛釣りではワイヤーハリスが使われることが多いですよね。
砂地が主体の真鯛ポイントと、磯や岩礁帯が主戦場となる石鯛では、釣り場環境も大きく異なります。 さらに食性の違いから歯の構造も違うため、使われるハリス素材が異なるのは自然な流れです。
ただし、投げ真鯛にワイヤーハリスは適していない──これが、実釣を重ねた上での個人的な結論です。
理由は、根ズレや歯の強さといった要素ではありません。
もっと別の部分に原因があると考えています。
根が荒く根掛かりが多発するポイントで投げ真鯛をしていると、どうしてもハリスにキズが入りやすく、頻繁な交換が必要になります。
そこで耐久性を期待して、数回だけワイヤーハリスを試したことがありました。
すると──
たまに掛かる石鯛は、問題なく針掛かりします。
しかし真鯛の場合、ラインが走ってもなかなか針掛かりしない。
そこでハリスを元のフロロカーボンに戻すと、再びしっかり掛かるようになる……。
この違いは偶然ではないと感じ、原因を掘り下げて考えてみました。
石鯛は掛かるのに、真鯛は掛からない理由
水中で実際に何が起きているかは潜って確認できませんが、 ハリスを戻した途端に真鯛が釣れるという事実には、必ず理由があるはずです。
そのヒントになったのが、次の捕食シーンの映像でした。
▼ 石鯛の捕食シーン
▼ 真鯛の捕食シーン
この2つを見比べると、捕食方法の違いが非常に分かりやすく表れています。
真鯛と石鯛の「食い方」の決定的な違い
石鯛は、ウニなどのエサを突く・かじるように捕食します。 そのため、捕食のたびにエサが大きく動きます。
一方で真鯛は、エサをスッと吸い込むように捕食するのが基本です。
吸い込み型の捕食では、エサ自体がほとんど動かず、違和感があれば即座に吐き出されます。
もちろん、岩に張り付いたカニや貝類などは噛み取るように捕食しますが、 投げ釣りで狙う一般的な状況では「吸い込み」が主体になります。
捕食方法から見たハリスの役割
この考え方は、ルアーフィッシングにも共通しています。
シーバスは真鯛と同じく吸い込み型の捕食をしますが、 そのためシーバスロッドの穂先は比較的柔らかく設計されています。
穂先が硬すぎると、バイトを弾いてしまうからです。
これをハリスに置き換えると、こう考えられます。
- 硬く違和感を伝えやすい → ワイヤーハリス
- しなやかで吸い込みを妨げにくい → フロロ・ナイロンハリス
つまり、吸い込み型の真鯛に対してワイヤーハリスは違和感になりやすいということです。
では、ナイロンハリスはどうなのか?
さらに柔軟なナイロンハリスの方が食い込みは良いのでは?と考えるのは自然です。
実際、毎年テストしていますが、食い込みに関してはナイロンの方が良いと感じる場面も多いです。
それでもメインにフロロカーボンを使っている理由は、次の2つです。
- 根ズレに対する耐久性
- 仕掛け絡みの少なさ
投げ真鯛では「仕掛けを海底に安定して長く置く」ことが釣果に直結します。
トラブルが少なく、安心して使えるという点で、フロロカーボンは非常にバランスが良い素材です。
食いが渋いときのナイロンという選択
フロロよりも明らかに食い込みが良く、根や障害物が少ないポイントでは有効性を感じています。
アタリはあるのに掛からない──そんな状況では、一度ナイロンに替えてみる価値は十分あります。
最終的には、釣り場・状況・魚の反応に合わせて使い分けることが、最も釣果に近づく選択だと感じています。
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