桜の花が見ごろを迎えるころ、マダイは産卵のために深場から浅瀬へと集まってきます。
この頃に釣れる鯛のことを「桜鯛」または、「花見鯛」と言います。
釣り人は、「乗っ込み真鯛」って言いますね!
「春は、いつ頃からマダイを狙うことができますか?」
というご質問を頂きました。ありがとうございます。
ということで、産卵行動の流れと水温との関係性についてご説明します。
マダイの乗っ込み(春の産卵行動)
産卵行動を目前としたマダイは、大型のものが多く、一年で最も大型の記録が出やすい時期(シーズン)です。
船で真鯛が釣れ始め、遅れて投げ釣りでも狙うことができるようになります。
大物マダイを水揚げしたい人は、この時期を狙って釣行計画を立てましょう!
で、水温の安定した深場で越冬したマダイは、春になると産卵を意識して、産卵場に隣接した浅場の駆け上がりや大きな根などの変化に移動してきます。
このようなエリアには、たくさんのマダイが群れで集まっていて、一時的にここにとどまります。
基本的に船マダイは、このエリアを狙います。僕が把握しているエリアは、水深30メートル程度(地域によってことなります)
投げ釣りで真鯛を狙う場合は、そのエリアからエサを求めてさらに浅場へと回遊してくる個体を狙うことになります。
乗っ込みマダイの時期
この時期の行動は大きく分けて3つ!
「産卵前の荒食い → 産卵行動 → 産卵後の荒食い」
投げ釣りで乗っ込みのマダイを狙えるのは、5月前半~7月中旬(地域によって時期は異なりますが)
とは言っても、比較的釣りやすいのが、5月前半~6月中旬までです。
これは、水温上昇とともに産卵前の荒食いが一斉に始まり、産卵が集中する時期だからです。
個体数、サイズとも条件の良い時期となります。
6月後半から7月中旬は、遅れて産卵行動をしたマダイが浅場に残って、ダラダラと産卵後の回復のための荒食いをしている状態。
なので、個体数はガクンと減りますし、乗っ込みと関係のない個体(小さな魚)も掛かることとなります。
これも地域によって異なりますが、シーズン最後まで狙えるマダイは餌場を回遊するというよりは、エサのストックが多い漁港周辺などに居着くイメージが強い!というのが、個人的な感覚です。
マダイの産卵行動と水温との関係性
マダイの適水温は、17~22℃
マダイの敵水温は、エサを活発に捕食活動をする水温のことです。
ノッコミ時期のマダイの行動について、段階的に説明をするとこんな感じです。
~10℃まで
極端に活性が低く捕食行動をしない状態です。
基本的にマダイは、このような低水温を避け、深場の水温の安定したエリアで過ごします。
~12℃
春の水温上昇とともに、マダイが産卵を意識しはじめます。このころから徐々に深場から水深の浅いエリアに移動します。
~14℃
マダイは、産卵場に隣接した駆け上がりや大きな根などがあるエリアに移動して一時的にとどまります。
産卵場や餌場などの浅場と、それまで過ごしていた深場との中継地点ですね。
通常は、海底から10メートル程度の範囲しか移動をしませんが、この時期は20メートルほど移動すると言われています。
これらは、深場から浅場へ移動するための準備運動という感じで、徐々に水圧変化に慣れるという目的もあります。
17℃~
15℃を超えてくると、いよいよ投げ釣りでマダイが狙える時期です。
17℃に安定すると、ほとんどのマダイがエサを求め浅場に入ってきます。
水深は5メートルよりも浅いエリアにも入り込んできて産卵前の荒食いをし、経験上では、2メートルよりも浅い釣り場で釣れたこともあります。
大型真鯛を狙うには?
大型のマダイを狙って釣ることは、非常に難しいです(個人的に・・・)
可能性の高い方法としては、
大型の実績がある釣り場で狙うこと
実績の高い釣り場は、同型のサイズが回遊してくる可能性が高いですから。
釣果を伸ばしてその中に大型が混ざること
大型のマダイを釣り分けることは難しいです。釣れた中に大型が混ざってくれれば・・・
シーズンのはじめと終わりを狙う
大型のマダイは、産卵時期をずらしてくることが多いので、一般的なシーズンよりも早め、または遅めの時期を狙うと釣れる可能性があります。
ただし、時期を外しての釣行ですので、アタリすらない状況になりますので、ご注意を!
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