桜の花が見ごろを迎えるころ、マダイは産卵のために深場から浅瀬へと集まってきます。
この時期に釣れる鯛のことを、「桜鯛」、または 「花見鯛」 と呼びます。
釣り人の間では、「乗っ込み真鯛」と呼ばれています。

この記事でわかること
- 春の乗っ込み真鯛は、いつ頃から始まるのか
- 水温と産卵行動の関係
- 投げ釣りで狙えるタイミングの考え方
「春は、いつ頃からマダイを狙うことができますか?」
というご質問をいただきました。ありがとうございます。
この記事では、マダイの産卵行動の流れと、水温との関係性を軸にしながら、投げ釣りで狙えるタイミングについて整理していきます。
マダイの乗っ込み(春の産卵行動)
産卵を目前に控えたマダイは大型の個体が多く、一年で最も大物が出やすいシーズンでもあります。
まず船釣りで真鯛が釣れ始め、少し遅れて投げ釣りでも狙えるようになるのが一般的な流れです。
大真鯛を狙いたいのであれば、この時期を軸に釣行計画を立てるのがおすすめです。
水温が安定した深場で越冬したマダイは、春になると産卵を意識し、産卵場に隣接する浅場の駆け上がりや大きな根など、地形変化のある場所へと移動してきます。
こうしたエリアには多くのマダイが群れで集まり、一時的にとどまります。
船釣りでは、主にこのエリア(水深30m前後・地域差あり)を狙います。
投げ釣りの場合は、そこからエサを求めてさらに浅場へと回遊してくる個体を狙う、という考え方になります。

乗っ込みマダイの時期
乗っ込み期のマダイの行動は、大きく次の3段階に分かれます。
産卵前の荒食い → 産卵行動 → 産卵後の荒食い
投げ釣りで乗っ込みマダイを狙える時期は、5月前半〜7月中旬頃(地域差あり)。
中でも、特に釣りやすいのは 5月前半〜6月中旬 までです。
この時期は水温の上昇とともに産卵前の荒食いが一斉に始まり、産卵行動が集中するため、個体数・サイズともに条件が揃いやすくなります。
6月後半〜7月中旬になると、産卵時期が遅れた個体が浅場に残り、産卵後の回復を目的とした荒食いをしている状態になります。
そのため個体数は減り、乗っ込みとは関係のない小型個体が混じりやすくなります。
地域差はありますが、シーズン終盤まで狙えるマダイは、回遊よりも漁港周辺などエサの多い場所に居着く傾向が強い、というのが個人的な印象です。
マダイの産卵行動と水温との関係
マダイの適水温は17〜22℃
マダイの適水温とは、活発に捕食行動を行う水温帯のことです。
乗っ込み期の行動を、水温ごとに整理すると以下のようになります。
〜10℃
活性は極めて低く、ほとんど捕食行動をしません。低水温を避け、深場で過ごします。
〜12℃
水温の上昇とともに産卵を意識し始め、徐々に浅場への移動が始まります。
〜14℃
産卵場に隣接した駆け上がりや根のあるエリアに移動し、一時的にとどまります。
深場と浅場の中継地点にあたる場所で、水圧変化に慣れるための段階とも言えます。
17℃〜
15℃を超えると投げ釣りで狙える段階に入り、17℃で安定すると多くの個体が浅場へ入ってきます。
水深5m以下、条件次第では2m前後の浅場で釣れることもあります。
大型真鯛を狙うには?
大型マダイを狙って釣るのは、正直かなり難しいです。
可能性を高める考え方としては、
- 大型実績のある釣り場を選ぶ
- 釣果を積み重ね、その中に大型が混じるのを待つ
- シーズンの初期・終盤を狙う
大型個体は産卵時期をずらすことが多く、早め・遅めの時期にヒットすることがあります。
ただし、その分アタリすらない状況も覚悟が必要です。
次に読むなら(真鯛を釣るための具体策)
▶ 乗っ込み時期が終わった真鯛の投げ・ぶっこみ釣り【釣行記】

