夜の堤防で釣りをしていると見かけますが、ヘッドライトで海を照らしている人っているじゃないですかー?
これ、良くないですよね。
例外はあるものの・・・・そこにいる魚を狙っている以上は、釣り人がいることを悟られないように行動するのが、釣り人としてのマナーじゃないでしょうかね?
少なくとも、僕はそれが正しいことだと考えてます。
で、実際に、堤防で海を照らしたり、騒いでいるマナーがちょっとな~って釣り人は、
やはり釣果が良くないじゃないですか・・・
ここから突っ込んで考えると、釣り場のマナーを抜きにしても、そこまで気を付けることって本当に必要なの?
という部分になってくるのですが、正直、魚って釣り人をよーく見ていると思いますよ!
水中から見ていて、
「あの青いTシャツ着てる若いやつ、さっきから大声出してうるさいなぁ~」
って、感じで(笑)
☑魚は本能的に警戒している
水深の浅いところにいる魚は、水鳥などから襲われる可能性があります。
なので、
魚は常に水面上を意識し、動くものに対して強く警戒をする習性を持っています!
仮に、存在を知らなくても、見慣れないものは全て、本能的に警戒するはずです。
むやみに、水面をライトで照らすような行為は、魚に警戒させるだけですね。
ただし、集魚灯などは、例外と考えます。
集魚灯は、エサとなるプランクトンや小魚を集める効果が非常に高く、使い方次第では、釣果を大きく左右します(これ、ほんとです)
周囲の釣り人とのトラブルが無いよう使用してください。
☑水中の魚は、人の姿が見えている?
我が家には、金魚が数匹います。
僕が水槽をのぞくと、金魚は水面に口を向け、パクパクとエサを欲しがる行動をします。
ところが、一番下の子が水槽をのぞくと、金魚は水槽の角に逃げてしまいます・・・
これは、金魚が人間の存在を認識しているだけでなく、人の違いまでをしっかりと識別している証拠であり、水面上がハッキリと見えていることになりますね。
金魚に認識ができているのであれば、海の魚も同様と考えてもおかしくはないハズです。
☑偏光レンズを持つ魚
太陽光は、水中に差し込み水の中を明るくします。
ただ、太陽光の全てが水中に入るのではなく、その一部は水面で反射しているんです。
これを、水面反射光(偏光)といいます。
この反射光があると、人の眼からは水面が眩しくて、水中のものを見るときに邪魔になります。
釣り人は、水面反射光(偏光)をカットする偏光グラスを使用することで、水面のギラツキをカットし、水中のものを鮮明に見ることができます。
驚くことに、魚の眼には、この偏光グラスと同じような偏光フィルター機能が備わっているんですね!
なので、水中の魚は、水面上の人が良く見えているわけなんです。
☑水面のざわつきが邪魔をする?
魚は、水面反射光を自前の偏光フィルターでカットして見える!っということは、分かりました。
では、水面のざわつきによる水のヨレがあるときは、フィルター機能を使っても、水面上の人は見えにくい・・・と、思いますよね?
これがまたそうではないんですね。
ダイバーが、海中に潜ってみると、水深で2メートルくらいまでは、ざわつきによって海面が乱れ、水面上の様子は良く見えないそうです。
しかし、さらに深く潜っていくと、海面のざわつきは次第に少なくなっていき、水深5メートルほどで海面のざわつきがほとんど消えて、水面上の景色が鮮明に見えるようになるそうです。
偏光フィルターを装備していないダイバーでも、水面上の景色がハッキリと見えるとのこと。
ですから、偏光フィルターを持っている魚は、さらに鮮明に見えていることが予想されますね。
☑沖提の黒鯛
ある沖提にあがったときの話です。
その堤防の周辺を確認しようと歩いて見てまわると、何ヵ所か黒鯛が群れでいるところを見つけました。
試しに、カニを付けて垂らしてみると、カニには全く反応しないどころか、スーーーっと群れは海底に消えていきました。
ほかの群れも狙ってはみましたが、同じように散っていくだけです・・・
やはり、「見えている魚は、釣れないものだ」と感じたのですが、
こちらが見えているということは、「魚も同じように見えているだろう」ということで・・・
時間をおいて、今度は、こちらの姿を見られないように、竿だけを伸ばし、カニを垂らしてみると、すぐに竿先に重みを感じました。
立て続けに、40センチオーバーの黒鯛を3枚水揚げ。
3枚釣れたところでスレたのか、その後は釣れませんでしたが、釣り人の姿を見て警戒したことは、間違いありませんよね?
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