すべての釣りが共通かは分かりませんが、「時合(じあい)」というものが存在し、比較的大きな魚を狙うときには、この「時合」がとても重要になってきます。
「時合」ってなに?って、言う人もいらっしゃるかもしれませんので、簡単に説明します。
「時合」とは、魚がエサを良く食べるタイミングのことです(←簡単すぎ・・・)
とまぁ~これだけのことなんですが、魚から見るとお食事の時間帯、釣り人から見ると魚が良く釣れる時間帯ということになりますね。
例えば、それまで全く釣れなかったのに、風が吹いて波が出てきたらいきなり入れ食いになった!?なんてことがありませんか?
このように時合になると、捕食のスイッチが入り、魚を釣りやすくなります。
ひとつの要因、またはいくつかの要因が関係して時合は起こり、大型の魚ほどこの傾向が強く表れます。
時合をもたらす要因
☑潮の動き
時合の一番の要因と言ったら、間違いなく潮の動き(水の流れ)ですね。
一般的に、潮が止まると魚は活性が下がり、潮が動くと魚は活性が上がると言われています。
これは、潮の流れで水が動き、水中の酸素濃度が上昇することにより、魚の活性が高くなり活発にエサを追うようになるからです。
また、潮の流れが堤防や岩礁などにぶつかることで、流されてきたプランクトンが溜まります(潮目やヨレなども同様の考えです)
その溜まったプランクトンを捕食する小魚が集まり、その小魚を捕食する大きな魚が集まることにより、活性が高く魚影の濃いエリアとなり魚が釣れやすくなるということになります。
さらに、水温の変化も関係してきます。
夏の水温の高いときですと、潮が流れることにより水温が下がり、魚の適水温になると当然活性が上がることになります。
このように、潮が動くことで「酸素濃度」「プランクトン」「水温」の3つが作用して時合を作り出します。
潮回りから考える「時合」とは、潮の良く動いている時間帯のことです。
「上げ3分~上げ7分」と「下げ3分~下げ7分」
反対に、潮の動かない「満潮」や「干潮」は釣りづらい時間帯です。
☑雨
雨も時合の要因のひとつになります。
水の粒が激しく海面を叩く雨は、海水に空気を取り込みます。
潮の動きでも要因のひとつだった「酸素濃度」が関係してます。
また、河川では増水して小魚などのエサを海へ運びます。
フィッシュイーターなどは、流されてきたエサをたくさん食べることができるタイミングなので、活性が高くなります。
☑曇り
魚にはまぶたが無いので、強い日差しを避けるように行動します。
天候が曇りになることによって、日差しが抑えられ動きやすくなります。
さらに、水中が薄暗くなることにより魚の警戒心も薄れます。
☑風
風が吹くことによって波がたちます。
波立つことで水中に多くの酸素を取り込みます。
これも、潮の動きや雨と同じ作用がありますね。
さらに、水面がザワつくことで魚の警戒心も薄れ時合になる要因となります。
☑まずめ時
「まずめ」とは、夜明けや日没の前後の薄明るい時間帯のことを差し、「ゴールデンタイム」と言われています。
日が昇る朝方の時間帯を「朝まずめ」、日が沈む夕方の時間帯を「夕まずめ」と呼びます。
これは、時合を作る要因ではなく、そもそも「まずめ時」が「時合」です。
釣り人が暗いうちから準備して釣りをするのは、魚が釣れる可能性が高い「朝マズメ」を狙っているからですね。
そうなると、朝まずめと夕まずめはどちらが釣れやすい?っと、考えた人もいるのではないでしょうか?
魚の活性で言えば、「朝まずめ」の方が有利ですが、時間帯の長さで言えば「夕まずめ」ですね。
大きな魚を狙っている僕の個人的な意見を言えば、大型の魚の警戒心が薄れるのは夜なので、夕まずめ前から夜にかけてが一番効率の良い釣りであると考えています。
潮の動いている時間帯と「まずめ時」が重なると、良い釣果になりやすいですね。
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