あることを調べようとググっていたら「置き竿PEを卒業します」というタイトルのブログ記事を見つけました。
どうゆうこと?ってことでポチると、冒頭にこんな文章が・・・・
PEライン。伸びが少なくてアタリも大きく出る。ということで今までは愛用してきたのだが、いよいよここにきて卒業する気になった。PEにおける功罪のうち、「罪」の方があまりにも目立ってきたからである。
引用(楽しく投げ釣り、マジに投げ釣り)
PEラインにおける罪!?
ザックリ読んでみると、個人的に考えている(実際にこのブログでも伝えてきたこと)に酷似した内容が書かれていた。
ここまで考えが近い人もしくはそれを発信されている人は知らなかったので、一言・・・
私は、激しく共感しました!
もちろん100%同じ意見というわけではありませんが、重要なことが書かれていますので引用をしながら紹介していきたいと思います。
ブログ管理者の”ふぐたろう”さん、貴重な意見をありがとうございます。
PEラインの4つの罪
以下、”楽しく投げ釣り、マジに投げ釣り”より引用
第1の罪
まず、これは体感的なものだが、獲物が掛かったりゴミが掛かったり、とにかく巻き取るときに負荷が大きくかかったときの、あの摩擦音。あれはどうしても好きになれない。ハンドルを回すたびに「キュインキュイン」と糸鳴りがして、余裕のときでも「危機一髪感」を持ってしまうのだ。伸びがない分、当然バラシも多くなる。
この記事がいつ書かれたものかは定かではありませんが、4本編みだとたしかに糸鳴りが激しいですね。フッ素コーティング剤を使ったり、そもそも対策済みのコーティングラインや12本編みもありますからかなり軽減されていますが・・・気になるところであり好みの部分でもあります。
ちなみに、4本よりも8本、12本と編み本数が多くなるほど凹凸が少なくなり糸鳴りは少なくなり摩擦抵抗が減るので遠投性能はアップします。ただし、1本あたりの素線の太さが細くなるので根ズレには弱くなる傾向があります(製品によって差がありますが)
そしてもう一つ重要なところが、
PEラインは伸びがない分、当然バラシも多くなる
というところ・・・バラシが多くなる!ことは当然なのですが、意外に認識されていないかな?と。
古い記事ではありますが、このブログでも紹介しています。
第2の罪
2つ目。上でアタリが大きく出る、と書いたが、これを魚側から見てみると、つまりエサを食ったときの抵抗が大きいということ。つまり食い込みが悪い。これは確実。カワハギなどを狙う際にPEを使って置き竿にしていると、確かにアタリは大きく出る。小さな魚のアタリも鮮明。だが、合わしても乗らなかったり、合わせハズレを起こしたり、巻き取る途中にすっぽ抜けたり。とにかくそんなミスがよくある。こんなことが続くと、合わせて巻き取るのが恐くなる。ストレスマックス状態になるのだ。アタリが出やすいからいい、なんて言うが、今更小さなカワハギのアタリをとる気もあまりないし。エサがあるかどうかは、手返しすればよいことだし。第一に、大きなカワハギやキューセンだと、ナイロンラインでも十分鮮明にアタリが出るものだ。カレイもまたしかり。
竿先にアタリが出る!ということ、つまりは魚に違和感を与えていることになるんです。
僕自身、この”食い込み”を重要視しているので使用する竿の特性やライン特性を考えてタックルを選んでいます。
さらには、置き竿での竿の角度にも注目して、無駄にこだわっていた時期の記事がコチラ。
また、「PEラインはアタリが出やすいからいいなんて言うが、今更小さなカワハギのアタリを取る気もないし」とありますが、狙っているサイズにもよりますが大物志向になればなるほどこの考えは強くなると思います。
実際に、高感度とかどーでもいいでしょ?って記事をTwitterのフォロワーさんの動画を引用して発信しています。
第3の罪
3つ目。以前はカレイ狙いでよく使用したが、カレイといえば結構潮の流れがきついシチュエーションとなる。そんなとき、クロスしてオマツリしたときの対処に苦労することが多い。結びコブなどができてしまうと、解くのに苦労する。ときには解くのをあきらめて、切ってしまわなければならないことも。流れがきついところでのPEライン使用は、トラブルがきつくなるので最近ではほとんど使用していない。
PEはトラブルが多いラインでもありますね。
絡みによる結び目やコブ、ガイド絡み、根掛かりによる高切れなど、とくに夜間釣行では面倒なときがあります。
慣れている人はそもそもトラブルが少ないですが、なったときの復旧が手間ですよね?糸絡みを解くことも困難ですし、仕掛けを失ったときの結び直しあたりも・・・時合いを逃す可能性もあります。
第4の罪
4つ目。細い号柄ならともかく、PEも3~5号となると遠投が効かない。太号柄のPEは力糸をつながなくても投げられるので、確かに根ガカリ対処には役立つのだが、遠投ができないとリスクも大きい。それに、細い号柄で力糸をつないで釣っていると、根ガカリしたときにいとも簡単にPEと力糸の結び目から切れたりする。力糸付きなら、ナイロンの方が絶対に根ガカリ対処には向いている。
僕自身、真鯛狙いで遠投を必要としない釣り場ではPEラインの5号を直結して使うこともありましたが、第2の罪でも触れたように食い込みに関してメリットを感じないので今現在はほとんど使用していません。
そもそも高感度と遠投性能がPEラインの大きなメリットなので、釣り場によっての上手な使い分けが大切になりますね。
また、根掛かりが多発するポイントではPE太糸で針サイズを落として仕掛けを回収する方法(針を伸ばすなど)もありますが、そもそも根ズレに弱いPEラインを選択するよりもナイロンラインを選択することが圧倒的に多いです。
最後に
食い込みに関しては、私の特別大物キラータックル、キャスティズムの柔軟な穂先で十分対処できる。キャスティズムに限り、休憩のために置き竿にしても、食い込みにはあまり影響ない。ってことで、やむを得ずPEの道糸を使用する場合は、柔らかい目の投げ竿を使用するべきだろう。
少なくとも、私にとっては、大物狙いでPEを使用するのは、わざわざバラしてください、と言っているようなものなので、これからは使用しないだろう。最近ではナイロン道糸も性能が良くなっている、アトミックスライダーとか、私が最近愛用している、「あの」ラインとか。そんな道糸を使用していれば、置き竿でPEラインを使用する必要はなくなると思っている。
高感度重視の現代の釣りは十分に理解していますが、少なくとも置き竿ではアタリを取って掛けていく釣りスタイルではないので、別方向の特性を重視する方がメリットが大きいと感じています。
もちろん、ラインも適材適所でPEラインでないと釣りにならないポイントもありますから、「投げ釣り=PEライン」と決めつけることなく上手に使い分けをすることが重要です。
今回のテーマになった”ふぐたろう”さんのブログはコチラ。
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