大潮なのに釣れない?魚の活性を判断する基準は「変化」だった

これは魚を釣るための具体的な方法論ではなく、魚が口を使うタイミングを、どう考え、どう判断しているかについての話です。

 

以前に「魚を釣るために大切なこと!」という内容の記事を書き、その中で魚の活性が高いタイミングの重要性について触れました。

今回はその部分を、もう少しだけ掘り下げてみます。あくまで個人的な考えなので、興味のある方だけ読み進めてください。

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魚の活性に影響するのは「変化」だと考えている

以前の記事では、魚を釣るために大切なこととして次の3点を挙げました。

  • 魚がいる釣り場で釣りをすること
  • 魚の活性が高いタイミングで釣りをすること
  • (もうひとつは別記事で)

魚がいることが大前提なのは言うまでもありません。ただし、網で獲る漁とは違い、魚がいるだけでは釣れないのが釣りです。

魚がエサを捕食する、つまり「口を使うタイミング」でなければ意味がありません。

 

魚が口を使うタイミングとはどんなときか?

個人的には、魚の活性が上がるタイミングには必ず「変化」があると考えています。

それまでと状況が違う。何かが切り替わる。その瞬間です。

潮回りで考える「変化」

一般的に「大潮は釣れる」と言われます。確かに、大きく見ればその傾向はあります。

ただ、もし仮に毎日が同じ大潮だったらどうでしょうか?

毎日爆釣するでしょうか?

個人的には、そうは思いません。なぜなら、そこには「変化」がないからです。

大潮・中潮・小潮・長潮・若潮と潮が移り変わる中で、流れが強くなったり、緩んだりする。その変化の中に、釣れるタイミングが生まれると考えています。

水温でも重要なのは「変化」

魚の適水温についても、同じことが言えます。

例えば、適水温が18〜23℃の魚がいるとします。

釣行当日の水温が16℃だった場合、一般的には「適水温より低い=活性が低い」と考えがちです。

それでも実際には、高活性になることは普通にあります。なぜか・・・

ここでも重要なのは「変化」です。

前日まで水温が12〜14℃で推移していて、釣行当日に一気に16℃まで上がった場合、魚の活性は上がる傾向があります。

人間でも同じで、寒い日が続いた後の18℃は暖かく感じ、暖かい日が続いた後の18℃は寒く感じます。

同じ数値でも、変化の方向で感じ方はまったく違うということです。

(水温変化については、こちらの記事で詳しく書いています)
https://nessaw.com/suionhennka/

天候や海況の「変化」も同じ

水温だけではありません。

・少し波が出た
・風が吹き始めた
・濁りが入った

こうした変化で魚の活性が上がることがあります。

例えば、夏のベタ凪・快晴が何日も続くと、魚の活性が下がることはよくあります。

そこに嵐が来て海が撹拌されると、濁りや流れという「変化」が生まれ、一気に高活性になる魚が出てきます。

もちろん危険なので荒れている最中に釣りをする必要はありませんが、なぜ荒れ後に釣れるのかを考えると、やはり答えは「変化」です。

地域によって「有効な変化」は変わる

一般的には「潮が動くと魚は釣れる」と言われます。これは普段あまり潮が動かない釣り場では特に当てはまります。

では、常に潮が速く動いている釣り場ではどうでしょうか。

想像の話になりますが、そのような場所では「速い潮」は日常であり、変化ではありません。

むしろ、潮が緩んだり止まりかけるタイミングが「変化」となって釣れる可能性もあるはずです。

変化に気づけるかどうかが経験値になる

魚のアタリに集中することも大切ですが、それ以上に大切なのは釣り場で起きている変化に気づくことだと思っています。

変化に気づき、「この状況で釣れた」という記憶を蓄積していく。

それが別の日に似た状況で再現できたとき、釣りの経験値が一段階上がる感覚があります。

ただし、有効な変化は魚種ごとに違い、すべての魚に共通するわけではありません。そこが難しく、同時に釣りの面白さでもあると感じています。

まとめ

魚が釣れるかどうかを判断するとき、「今日は○○だから釣れる」と決めつけるのではなく、

昨日までと何が違うのか?
どこが変わったのか?

そう考えるクセをつけることが、長い目で見ると一番の近道なのかもしれません。

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