釣り人はよく、
「今日は適水温だから、魚の活性は高いだろう」
といった言い方をします。
ですが、個人的には
水温だけで活性を判断するのは、少し違うのではないかと感じています。
ここでは、水温と魚の活性の関係について、あくまで個人的な考えを書いてみます。
※ 魚の「活性」についての基本的な考え方はこちら。
魚の「活性」とは何か?
人間に「元気がある・ない」があるように、魚にも調子の良し悪しがあります。
ただし魚の場合、「元気」という言葉は使わず、活性が高い・低いと表現します。
この活性とは、厳密に言えば
魚がエサを口にするかどうか、という部分を指します。
水温だけで判断しない理由
「水温だけで判断するのは違う」と言いましたが、
ここでは他の要因(潮・天候など)には触れません。
あくまで、
水温と魚の活性、この2つの関係性についての話です。
人間と魚は、温度の感じ方が違う
まず知っておきたいのは、
人間と魚はまったく違う生き物だということです。
恒温動物(人間)
人間は恒温動物で、外気温に関係なく体温をほぼ一定に保てます。
私たちの体温が、だいたい36度前後で安定しているのはそのためです。
変温動物(魚)
一方、魚は変温動物です。
外気温、つまり水温によって体温が変化します。
水温の変化が大きすぎると、代謝が追いつかず、
活動そのものが鈍ってしまうこともあります。
魚が水温の変化に応じて回遊したり、
一定期間その水温に慣れたりするのは、このためです。
低水温の魚に触ると「やけどする」と言われるのも、
魚の体温が極端に低く、人との温度差が大きいためですね。
適水温=活性が高い、は必ずしも正しくない
魚は変温動物なので、
低水温 → 活性が低い
高水温 → 活性が高い
と考えがちですが、実際はそう単純ではありません。
例えば、
低水温でもその状態が数日続けば、魚はその水温に慣れ、
活性が上がることがあります。
反対に、
前日から急に水温が下がったり、急上昇した場合は、
魚が変化についていけず、活性が下がることがあります。
もう少し具体的な例
仮に、
適水温が 17〜22℃ の魚がいるとします。
25℃は適水温を超えていますが、
この状態が数日続けば、魚は慣れ、
「活性は悪くない」と判断できる場合があります。
そこから一気に水温が下がり、
適水温内の18℃になったとしても、
急激な変化であれば、活性は下がる可能性が高いです。
ただし、
低水温から大きく水温が上昇した場合は、
逆に活性が上がるケースも多い、という点も覚えておきたいところです。
最後に
その日の水温が「適水温かどうか」だけを見るのではなく、
前日や数日間の水温変化を含めて考えることが大切です。
活性が高いと判断できれば、
通常の釣り方で問題ありません。
活性が低そうな場合は、
・ルアーなら、よりタイトに・よりスローに
・エサ釣りなら、柔らかく食い込みの良いエサを選ぶ
といった工夫で、釣果が変わる可能性があります。
今回書いた「適水温」と「活性」の関係は、
あくまで判断材料のひとつです。
実際の釣りでは、
時間帯(マズメ)、潮の動き、エサの有無など、
さまざまな要因が複雑に絡み合いますからね。

