どうする?道糸がすぐに緩む・・アタリが出ない時の原因と対処方法「大物投げ釣り」

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大きな魚を狙って置き竿でアタリを待つ「投げ釣り」や「ぶっこみ釣り」などでは、竿先の動きが大切な情報となります。

もちろん昼間の明るい時間帯であれば、竿先から海面までの浮いている道糸を見ているだけでも、魚信を確認することもできますが(多少の慣れが必要ですが、竿先に出ないアタリも道糸で取れます)、夜釣りともなると竿先ライトの動きのみが頼りになります。

アタリを取るために道糸を張る・・・

竿先がビクリともしないので近づいて良く見ると、道糸が緩んでることって良くあることですよねー。

こんなときってどうしますか?

道糸が緩んでいるとリールを巻いて道糸を張るのですが、一度緩んでしまったことから緩まないようにより強く張ろうとしてしまいますが、個人的にはこれNGですね(後で詳しく説明します)

おそらく何回も繰り返しても結果は同じで、すぐに緩んでしまいますからね。

置き竿スタイルの投げ釣り(ぶっこみ釣り)あるあるです。

こんな経験されたことあるのではないでしょうか?

 

 

道糸が緩む原因として考えられるのは、3つの大きな原因があると考えられます。

 

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仕掛け投入後の糸さばきが甘かった

キャスト後、竿立てにセットするまでの間に道糸が、「風」や「潮」などで流されてたるみがでていたことが考えられます。

たるみが出ている状態で道糸を張っても、道糸が次第に馴染むことによって、結果、緩んでしまいます。

☑その対処法

キャスト後、横風が強いなどの理由で明らかに糸がたるむときの対処法は、風上(道糸がたるむ方向と反対側)に竿先を倒して道糸を張ることで解消することができます。

また、キャスト後、仕掛けが着水したら直ちにリールのベールを戻して竿を立て、仕掛けが着底するまでカーブフォール(テンションを掛けたまま)し、竿立てに置くまで道糸にテンションを掛け続けることで道糸のたるみを最小限に抑えることも可能です。

このどちらでも張り切らない場合は、一度道糸を張り、仕掛けを大きくあおり、再度道糸を張り直すことをしてみてください。

 

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仕掛け(オモリ)が手前に移動した

仕掛け(オモリ)自体が手前に移動してしまい、道糸が緩んでしまう・・・原因の中で可能性が一番高いものがこれですね。

仕掛け(オモリ)が移動してしまうのは、「海底の状況」と「道糸に掛かる力」、またはその両方が原因です。

底質が砂地であったり、かけ下がり(かけ上がりの反対で手前に下がっている地形)、岩礁などでも比較的フラットな地形である場合。

もしくは、道糸に風が当たっていたり、波や潮などの流れが当たっている場合です。

☑その対処法(海底の状況)

オモリが移動してしまうことが原因なので、単純にオモリを重たくすることと、移動しにくいオモリ(天秤)形状に変えることで解消できます。

(オモリを重たくすることは、説明が不要ですから省きます)

遠投用のオモリは、底の部分が尖っているものが多く接地面積が少ないですから、安定しません。

ですから、安定しやすい形状のオモリを使ってみましょう。

 

【流されやすいオモリ形状】

遠投性能に特化したデルナー天秤(タングステンタイプ)

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このオモリ形状は、空気抵抗を少なくするため比較的尖っていて、海底との接地面が小さいですから、摩擦抵抗が少ないです。

遠投用シンカー(オモリ)も、同様の形状をしています。

 

【流されにくいオモリ形状】

シンカーの形状が平たく安定しやすい海草天秤、平たい形状のブッコミオモリ、スパイクオモリ

 

 

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☑その対処法(道糸に掛かる力)

風や波、潮などが道糸に当たり、仕掛けを引っ張ってしまうときがあります。

この場合の対処方法は、2つあります。

「道糸を細くする」

道糸に対する風や波、潮の抵抗は、太さにとても関係しています。

大潮などの潮が流れているときは、オモリを重たくすることで対処しますが、同等の効果があるのが道糸を細くすることです。

道糸を細くするくらい・・・と考えがちですが、流れに対する道糸の抵抗はかなりのものがあり、「オモリを重たくすること」と「道糸を細くすること」の合わせ技は、対処方法のひとつです。

 

もう一つの対処方法は、これです。

「タックルの柔軟性」

波や風の力を吸収する柔軟性が高いと仕掛けが移動しにくくなります。

波がやや高い日は、竿先が柔軟に曲がることで耐え、竿先が戻ることで一定のテンション(道糸の張り)を保つことができます。

例えば、穂先の硬い投げ竿や伸びのないPEラインは、柔軟性が低いので仕掛けがすぐに移動してしまいます。

このようなタックルでは、力糸だけでもナイロンに変更すると改善される場合があります(感度は多少犠牲にしてしまいますが・・・)

もちろん、道糸が伸びのあるナイロンラインであればより効果が高くなります。

また、ぶっこみ釣りで用いられる磯竿は、この柔軟性では抜群の効果を発揮します。

遠投が必要でないのであれば、磯竿を使うことでほぼ対処することができます。

磯竿は、穂先が柔らかくとても柔軟なため、細かなアタリを敏感にとらえることができるので、この点に関してもメリットが大きいですね。

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ドラグが逆転して道糸が引き出された

大物釣りで絶大な効果を発揮する「ドラグフリー」

大きなアタリや魚が走ったときに、リールのドラグが逆転することで、魚に与える違和感を抑えたり竿が海に引きずり込まれることを防いだりすることができます。

ドラグを逆転して道糸を送り出す設定は調整が可能ですが、波や風などの力とほぼ同等の設定ですと、

チ・・チ・・チリ・・・

と、わずかづつ道糸が引き出されていきます。

竿から少し離れたところでいた場合や波が高く波の音で聞こえづらいときには、知らず知らずのうちに道糸が緩んでくる場合があります(道糸に海藻が絡む場合も同じような症状になる場合があります)

☑その対処法

道糸が引き出されていく状態では、単純に道糸が引き出されない程度にドラグ設定をあげることで対処可能です。

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☑道糸を張り過ぎることはNGな理由

冒頭でも話した道糸の張り過ぎNGの理由は、タックルの柔軟性が無くなるからです。

小さなアタリを取りたいがために、道糸を張る・・・さらに強く張る・・・

と言うことは、道糸にはより強くテンションがかかり、竿先を大きく曲げることになりますから、大切な穂先の柔軟性が失われてしまいます。

柔軟性が失われた状態では、風や波などの抵抗に耐えられず、仕掛けを動かしてしまいますし、同時に細かなアタリも竿先に出にくくなります。

正直これでは逆効果なので、おすすめはしません。

 

小さな魚のアタリは、細かくクンクン・・クク・・・と竿先を動かします。

この小さなアタリをより大きくとらえるには、竿先の戻りも必要です。

竿先が曲がるか曲がらないか程度に道糸を張っておくと、小さなアタリの反動で竿先が跳ねるように動いてくれます。

こちらの方が、がっちり竿先を曲げておくよりも、小さなアタリに対して効果が高い場合が多いので覚えておいてください(風や波の状況で異なります)

また、小さなアタリが出ない原因に関しては、ハリスの長さや天秤の形状にも関係してくるので、これだけで全て解決とはなりません。

一番の有効な解決方法は、ハリスを短くすることと、小まめに仕掛けを移動してハリスをまっすぐな状態に保つことですね。

 

☑アタリが出にくいことは悪いことではない?

最後に、竿先のアタリに対する個人的な意見を・・・

エサの状態(カラバリなど)がどうしても気になるので、エサ盗りのアタリを取りたくなりますが、竿先にアタリが出ないということは、鈎(ハリ)についているエサを食べている魚にテンションを与えていないことになります。

単純な話ですが、穂先にアタリが出るということは、同じように魚にも抵抗が掛かって違和感を与えていますから、アタリが出ないこと自体、悪いことだと感じていません。

どちらかと言うと、エサが完全に魚の口の中に入ってから、竿先にアタリが出るくらいが食い込みが良く、釣果が良くなりますね。

 

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