
投げ釣りやぶっこみ釣りのように、置き竿で大物のアタリを待つ釣りでは、竿先の動きがもっとも重要な情報になります。
昼間の明るい時間帯であれば、竿先だけでなく、海面に浮いている道糸の動きからアタリを取ることも可能です(慣れは必要ですが、竿先に出ないアタリも道糸で分かります)。
しかし夜釣りになると、頼れる情報は竿先ライトの動きだけ。
そこでよくあるのが、
「アタリを取ろうとして道糸を張っているのに、いつの間にか糸が緩んでいる」という状況です。
竿先がピクリとも動かないので近づいて確認すると、道糸がフワッと緩んでいる……。
こんな経験、ありませんか?
多くの場合、道糸が緩むとリールを巻いて張り直しますが、
「一度緩んだ=もっと強く張らなきゃ」
と、必要以上にテンションを掛けてしまいがちです。
個人的には、これはあまりおすすめできません(理由は後ほど解説します)
この状況を何度繰り返しても、結局また道糸は緩んでしまう。
まさに、置き竿スタイルの投げ釣り・ぶっこみ釣りあるあるですね。
道糸が緩む原因は、大きく分けて3つ考えられます。
① 仕掛け投入後の糸さばきが甘い
キャスト後、竿立てにセットするまでの間に、
- 風
- 潮流
の影響で、道糸が流されてたるんでしまうケースです。
この状態で道糸を張っても、仕掛けが海底になじむにつれて、結果的にまた緩んでしまいます。

対処法
横風が強い場合は、風上側(糸がたるむ方向と逆)に竿先を倒して道糸を張ることで、たるみを抑えられます。
また、キャスト後は以下を意識してください。
- 着水後すぐにベールを戻す
- 竿を立てた状態でテンションを掛けたまま着底させる(カーブフォール)
- 竿立てに置くまでテンションを保つ
それでも張り切らない場合は、
一度道糸を張り、仕掛けを軽くあおってから、もう一度張り直す
これを試してみてください。
② 仕掛け(オモリ)が手前に移動している
道糸が緩む原因として、もっとも多いのがこのケースです。
オモリが手前に転がる原因は、
- 海底の状況
- 道糸に掛かる風・波・潮の力
このどちらか、もしくは両方です。
砂地、かけ下がり、フラットな岩礁帯では、特にオモリが動きやすくなります。
対処法(海底の状況)
基本はシンプルで、
- オモリを重くする
- 移動しにくい形状のオモリに変える
遠投用の尖ったオモリやデルナー天秤は、接地面積が小さく、海底では意外と不安定です。
一方で、
- 海草天秤
- 平たいブッコミオモリ
- スパイクオモリ
などは、海底で安定しやすく、流されにくくなります。
対処法(道糸に掛かる力)
風や潮流の影響を受けやすい場合は、
① 道糸を細くする
これだけでも、流され方は大きく変わります。
さらに有効なのが、
② タックル全体の「柔軟性」
穂先が硬い投げ竿や、伸びのないPEラインは、波や風の力を逃がせず、仕掛けを動かしやすくなります。
力糸だけナイロンに変える、もしくは道糸自体をナイロンにすることで改善するケースも多いです。
遠投が不要な場合は、柔軟性の高い磯竿を使うのも非常に効果的です。
③ ドラグが逆転して道糸が出ている
ドラグフリー設定は、
- 魚に違和感を与えない
- 竿の引き込みを防ぐ
という点で非常に有効ですが、設定が弱すぎると、
チ…チ…チリ…
と、気付かないうちに道糸が出てしまいます。
対処法
波や風でドラグが逆転しない程度まで、ドラグをわずかに締めるだけで解消できます。
道糸を張りすぎるのはNGな理由

道糸を強く張りすぎると、竿先の柔軟性が失われます。
その結果、
- 風や波に耐えられず仕掛けが動く
- 小さなアタリが竿先に出にくくなる
と、むしろ逆効果になることも。
おすすめは、竿先がわずかに曲がるか曲がらないか程度のテンション。
この状態だと、小さなアタリでも竿先が「ピョン」と跳ね、非常に分かりやすくなります。
アタリが出ない=悪い、ではない
最後にひとつ。
竿先にアタリが出ないということは、魚に違和感を与えていない状態でもあります。
エサがしっかり口の中に入ってからアタリが出るほうが、結果的に食い込みは良く、釣果も安定します。
「アタリを出す」ことより、違和感を与えない状態を作る。
これも、投げ釣り・ぶっこみ釣りでは大切な考え方です。
投げぶっこみ釣りのタックルや仕掛け、餌、ポイント、考え方などを一覧で確認ができます。

