釣りで一番重要なタックルと言ったら・・・ロッド、リール、ライン、ルアーなど人それぞれの考えはありますが、魚と釣り人をつなぐライン(釣り糸)はかなり重要であることは間違いないですね。
信頼できるラインを使ってこそ!
今回は、ラインの中でも魚に近い部分のリーダー・ハリスについて・・・
ラインの話になると必ず出てくる、というか最も重要視されるのが「強度」ですね。
「あのリーダーは強い」とか「このハリスは信頼できる」などなど
皆さんは、「このリーダーは強い」ってどこで判断してますか?
リーダーハリスを購入するにあたってまず確認するところは、道糸であれば〇号、リーダーであれば〇lbという商品に表示されている強度が一般的であると思います。
ここで注意しなくてはいけないことは、〇号と〇lbでは意味が全く違うところ。
ハリスで表示される号数は、製品の一点を三方向から測定した平均値
つまり糸の太さ(標準直径)を表示してるってことです。これは、その製品の強度とは全く関係なく日本釣用品工業会でも「強度等に関しては、各企業に委ねる」となっており、糸の太さは規格を守ってね、強さはメーカーさんに任せるよってこと!
で、リーダーで表示されるポンドは、直線協力もしくは破断強度を示した値になります。
号数のように太さで表示するのではなく、ラインをグーっと引っ張ってどれくらい切れないか?もしくはどれくらいで切れるか?という強度を示した値になります。
ここでも少し注意が必要で、同じに見えるlb表示でもclass(クラス)とtest(テスト)のふたつがあります。
例えば・・・
ポンドクラス(class)
10lbクラスは、10lb(約4.5㎏)以上の負荷がかかればラインは切れてしまいますよ!
ポンドテスト(test)
10lbテストは、10lb(約4.5㎏)以下の負荷では切れませんよ!
ってことになります。
※もちろん、結束(結び目)や傷・スレなどによる強度低下は考慮しません。
ちなみに、PEライン等の強度表示にはMAX(最大)とAVERAGE(平均)がありますが、これは規定数の破断試験においての最大値をMAX・平均値をAVERAGEと表示しています。
つまり、「MAX表示は、そこまで耐えることもあるよ」ってことで、「AVERAGE表示は、それくらいは耐えるだろう」って感覚。なので、MAX表示のラインを見つけて「ほかのPE3号よりこれはすごい強度あるじゃん」って勘違いしないように。
と、前置きが長くなりましたが・・・
リーダーハリスに求めるところが製品に表示されてる直線強力であれば、PEラインの方がはるかに強い(おそらく3倍程度)ですが、一般的にリーダーハリスはフロロですね!(最近はナイロンも騒がれていますが、)PEラインが選ばれることはありません。
これにはリーダーハリスの役割が関係してます、大きな理由としてはふたつ!
一つ目は、PEライン(メインライン)使用時のキャスティングやフッキングにかかる衝撃(ショック)の吸収です。PEラインは伸びが少なく急激な衝撃で破断するため、防ぐためにフロロカーボンラインやナイロンラインが使われます。これをショックリーダーと言います。
二つ目は、PEラインはスレや傷に弱く、魚の口やヒレなどで簡単に切れてしまいます。これを防ぐために、耐摩耗性の高いライン(一般的にはフロロカーボンライン)を先糸として結束しラインを保護します。
ま、なにが言いたいかというと、
リーダーハリスの強度=直線強力??
になってませんか?
もちろん、船ハリスのようにエダスが絡まないように張り(硬さ)のあるフロロが選ばれる!などの様々な理由がありますが、前述したように、リーダーハリスは破断強度そのものよりも耐摩耗性の強さの方を重要視する!ということですね。
この耐摩耗性は、ハリスの号数を確認してもlb表示を確認しても判断することができませんから、自ら使用して判断するしかありません。
今までにそれなりの数のリーダー・ハリスを使ってきて分かることは、ほとんどの製品はある一定以上の耐摩耗性を有すること!しかし、一部では「これ、ひどすぎないか?」のレベルのものが存在することですね。
そしてもう一つ、ものすごい耐摩耗性を持つラインがナイロンだったってこと・・・これはナイロンが強いと言っているのではなく、この製品が特別ヤバかったってことです!
本来はメインラインで使うナイロン製品ですが、耐摩耗が凄すぎて岩礁やテトラ周辺を狙うような釣りで、そして長持ちして欲しい餌釣りの先糸に活用しています。
以前は気になっていたラインのカラーも釣果にほとんど影響がないと判断して、今ではオフショアのジギングでもふつうに使ってます。
もし可能なら、このラインをコンクリートとか岩にこすってみてください、フロロでは・・・ほかのラインでは感じたことのないスレの強さを感じることができるハズです・・・では
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