ライン(釣り糸)感度の3つの間違い!?意外と知らない事実とは

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釣り歴12年程度の知り合いと話していたら、ライン(釣り糸)に関して間違った認識をしていたので・・・

意外にも知らない人が多いのかなぁと感じたので、ライン(釣り糸)の感度について

 

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ライン(釣り糸)感度の間違いやすい事実!

内容は、以下の3つお題です。

①高感度の代名詞「PEライン」実は一番感度が悪い!

②比重の低いラインは感度が良い!というのは間違い!

細いラインは感度が良い!というのは思い込み!

 

気になる人は読んでみてください。

 

 

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①高感度の代名詞「PEライン」実は一番感度が悪い!

PEラインと言えば、「感度が良い」「強い」と認識されている方が多いハズ。

これは間違いではありませんが、そうとも言えない!という事実があります。

 

「感度」に関してはこれから話しますが、「強い」という部分はコチラの記事から

【PEライン】メリット・デメリットを知ろう!選び方のポイント
現代では、ナイロン、フロロカーボンを圧倒するPEラインのメリット・デメリットを紹介。直線(引張)強度が強く、糸のサイズ(径)を下げることができ、遠投性が高くなるメリットがあります。反対に耐摩耗性が低く、キズや擦れに弱いなどのデメリットを知ってPEラインの選び方のポイントを掴みましょう。4本撚り8本撚りの違いなど

 

皆さんがご存知のように、PEラインは伸びが極めて少ない。

これは、「伸びが少ない=高感度」ということになるのですが、このPEラインの特性を活かすには、ある条件が必要になってきます!

そのある条件は、糸電話で説明が付きます。もうネタバレですが・・・・

多くの人が一度は作ったことのある「糸電話」は、

声を振動に変換 → 糸を通して伝達 → 再び音に変換

という仕組みになっています。

この糸を振動が通る原理と同じことがライン(釣り糸)に起きていて、魚のアタリ(魚信)が釣り人に伝わるわけです。

 

ここで重要なことは、糸をしっかりと張る!ということですね。

ピンと糸を張らないと相手の声が聞こえてきません。

 

ライン(釣り糸)も同じ原理なので、しっかりと張力(糸を引っ張る力)をかけることが必要と言うことです!

 

これを実際の釣りに当てはめると・・・・

例えば、アジングやメバリングのように軽いリグを使う釣りでは、ラインテンションをかけるとルアーが手前に寄ってしまうので緩めた状態でフォール(沈める)します。

わずかでもラインが緩んでいると、糸電話と同じように声(アタリ)が届きません。

高感度であるPEラインを使っていたのに「アタリが分からなかったけど、喰ってた」という場面はまさにコレに当てはまり、初心者ほど陥りやすい典型的なパターンです。

 

上級者はラインスラッグ(糸フケ)をコントロールし、フォール中のラインが「止まる」ことや「跳ねる」こと、ラインを張らず緩めずの状態を保ち「張る」「緩む」などの変化を察知してアタリを取ります。

PEラインの選択は、感度以外に遠投性を踏まえたものなので一概にオススメはしませんが、実はナイロンラインの方がアタリを逃しにくくなります。

※ナイロンの細ラインでは強度が低すぎますが・・・

 

内容は、次の項目でお話しします。

 

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②比重の低いラインは感度が良い!というのは間違い!

冒頭でお話しした、釣り歴12年ほどの知り合いの方が言った「重たいラインは、アタリが鈍くなるから・・・」がきっかけで色々と話してみたのですが・・・「比重の低い」=「軽いライン」の方が感度が良い!と認識(思い込んでいる)していました。

これは、完全に間違いです!

 

おそらく、比重の低いPEラインが感度が良いことから連想したイメージで、振動の伝達はラインの比重ではなく、素材の特性によるものです。

PEラインが感度が良いのは軽いからではなく、伸びが少ないからです!

 

ただし、実釣ではまた違った見方ができます。

比重の高い=重たいラインはアタリが取りやすい?

重たいラインはアタリが取りやすい理由を説明する前に、まずラインの種類によって違う比重を確認しましょう。

過去記事から引用

※掲載している比重は、一般的な数値で実際には製品により誤差があります。

ナイロンライン(1.14)

フロロカーボンライン(1.78)

ポリエステルライン(1.38)

PEライン(0.97)

ちなみに水(1.0)海水が(1.03)

※ラインに関しては製品やその配合、水や海水に関しては温度等により比重が変化します。

海釣りで言えば、海水よりもラインの比重(数値)が低ければ浮き、高ければ沈むということになります。

各々のラインの水中でのイメージはこんな感じです。

 

PEライン(黄色)は、水よりも比重が低いため基本的には図のように浮こうとします。

この状態を糸電話の原理に当てはめると、振動が伝わらない・・・もしくは伝わりにくいということが分かります。

PEラインはその特性を知り、さらにそれを活かす技術(軽いテンションをかけるなど)を身に着けてこそのラインです。

 

ここでちょっと視点を変えてみましょう!

比重を踏まえてイメージしてください。

上の画像(ラインの水中イメージ)が、緩やかな風が吹いている空中だったら・・・それぞれのラインはどんな状態でしょうか?

 

僕のイメージはこんな感じです。

PEラインは、ふわふわと風になびいて揺れています。

ナイロンラインは、風下に引かれながら垂れ下がっています。

フロロカーボンラインは、あまり風下に流れず垂れ下がっています。

 

この状態で魚のアタリはどうなるでしょうか?

 

釣り人の技術を無視しての個人的な考えですが、

PEラインは、アタリが出ません。

ナイロン・フロロカーボンラインは、アタリが出ます。

 

この違いは、単純にラインが軽いか重いかです。

軽いラインは、風(水中では流れ)になびきラインスラッグ(糸フケ)が出てしまいますが、重たいラインは自重で垂れ下がることによりラインが張ることになります。

ライン(糸)は張ることで振動を伝達しやすくなりますから、この状態ではナイロンやフロロカーボンの方がアタリを取りやすい!ということになります。

PEラインのときに話した「実はナイロンラインの方がアタリを逃しにくくなる」ということは、こういった理由からです。

 

では、フロロカーボンも同じじゃないか?ということに関してですが、上記画像のようにナイロンラインはフロロカーボンよりも比重が小さく垂れ下がりにくいので、わずかではありますが直線的になるのでメリットは高いです。

 

※ここで誤解のないようにしておきますが、常にラインを張ることのできるスタイル(巻きモノ系や引き釣りなど)もしくは技術が高い場合、感度でPEラインに勝るものはありません。

 

PEラインの弱点を補う【シンキングPE】

※この製品についての記事は、下にあります。

 

 

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③細いラインは感度が良い!というのは思い込み!

細いラインの方が感度が良い!ということですが、糸電話に当てはめてみると・・・・どうでしょうか?

ほとんどの人が、「細い方が伝わりやすい!」と言うのではないでしょうか?

 

ハイ、これは正解ですね!

振動の伝達は、太い糸よりも細い糸の方が振動の損失が少なく伝わりやすいです。

ただし、太い糸は低い音を、細い糸は高い音を伝えやすいという特徴もあります。

振動の幅で言うと、低い音は幅が広く高い音は幅が狭いということです。

魚のアタリは、音で言えば低い音の領域なので、太い糸の方が感度が良い!となりそうなのですが、人に伝わる部分ではほとんど影響はないと思います。

 

では、細いラインは感度が良い!と言うのは思い込みという理由は何か?

これは、皆さんが実際に試してみることができます。

用意するものは、ナイロンの太いラインとできるだけ細いライン(1メートル程度)の2本。

実践するのは、ラインの端と端を手に持って魚のアタリに見立てて、クンクンと細かく引っ張るだけ!

これをすれば、結果はハッキリと分かります。

 

太い方がハッキリと分かる!

 

そんなのやりたくねーよ・・・って人がほとんどでしょうから、理由を説明します。

実際に2本のラインをそれぞれ伸ばしてみると分かりますが、同じナイロンで同じ伸度(伸び)なのに、細い方は簡単に伸びていき、太いものはなかなか伸びない・・・・

これは初期伸度の違いですが、細いナイロンは弱い力で伸び始め、太いナイロンはある程度強い力が掛かってから伸び始めます。

 

魚のアタリは、ラインが伸びていない(力が掛かっていない)状態で発生するので、細いラインは小さな力で伸び振動を吸収してしまいます。

もうお分かりですね。太いラインは小さな力では伸びないので振動を吸収しにくくアタリが出やすいということなんです。

 

 

PEラインの弱点を克服する次世代ライン

先程も書きましたが、感度に影響するラインの伸びが圧倒的に小さいPEラインに勝るものはありません。

状況によっては、技術を補える【シンキングPE】も大きなメリットになります。

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