「練りエサ」や「パワーイソメ」のように、人工的に作られたエサって、今は本当にたくさんあります。
魚が好む“うまみ成分(アミノ酸)”を配合していて、
「普通に釣れる」「喰い渋りに強い」なんて声も多いですよね。
しかも、生タイプなのに常温保存できたりと、便利さで言えば本物のエサを完全に超えているものもあります。
代表的なのが、マルキューさんの「パワーイソメ」。
実際に使った人のレビューを見ても、評価はかなり高めです。
それでも、現時点では…
「活き餌」を完全に超えるエサは、まだ無い
というのが正直な感想です。
ただし。
次の世代では、人工エサが活き餌を超えてくる可能性はかなり高いとも感じています。
なぜ人工エサが活き餌を超えるのか?
今の人工エサには、魚が反応しやすい“うまみ成分(アミノ酸)”がしっかり入っています。
例えば「パワーイソメ」。
イソメと比べて、うまみ成分は約6倍とも言われています。
魚がエサをくわえた瞬間、そこから一気に成分がにじみ出る。
これが、人工エサなのに「食い込みが良い」と言われる理由です。
うまみ成分だけで見れば、正直なところ
本物のイソメを超えていると言ってもいいと思います。
ちなみに、この“うまみ成分”の正体は、グルタミン酸ナトリウム。
昆布やチーズに含まれる、あのうまみ成分です。
「味の素」と言えば、ピンとくる人も多いと思います。
もちろん、昆布から直接作っているわけではなく、化学合成されたもの、いわゆる化学調味料です。
人間でもそうですが、
うまみって、一度知るとクセになるんですよね。
ラーメンなんかも分かりやすい例です。
魚も同じで、うまみ成分にはしっかり反応します。
フカセ釣りやカゴ釣り、ダンゴ釣りで配合エサが絶大な信頼を得ているのも、その証拠です。
「魚を寄せる」という点に関しては、人工エサや配合エサは、すでに本物を超えていると言えます。
本物そっくりのフォルム
うまみ成分が効果的なら、次に進化するのは見た目です。
その代表例が、パワーイソメ。
イソメの形をほぼそのまま再現しつつ、うまみ成分をプラスした人工エサです。

対象魚も、使い方も、ほぼイソメと同じ。
投げ釣り、ぶっこみ釣り、ミャク釣り、ブラクリ釣り、ソルトルアーなど、幅広く使えます。
他にもメリットはたくさんあります。
・虫エサを触るのが苦手でも問題なし
・ニュルニュル動かない
・嫌な臭いがない(むしろフルーティー)
・常温保存できる
初心者や女性には、かなりありがたいポイントですね。
それともうひとつ。
エサ持ちがいい
本物のイソメだと、エサ盗りにすぐやられますが、
人工イソメは素材がしっかりしているので、ここはかなり強いです。
人工イソメの限界
とはいえ、弱点もあります。
それは、シンプルにこれ。
生きていないので、自分では動かない
ルアーやワームのように、動かして使う釣りなら問題ありません。
でも、「放っておいて食わせる」釣りでは、
どうしても活き餌の“自然な動き”には敵わない場面が出てきます。
ここが、今の人工エサの一番の壁です。
ヒントは焼き肉
ここからは、ちょっと妄想です。
ヒントは、焼き肉。

今の焼き肉って、めちゃくちゃ美味しいですよね。
黒毛和牛のA5ランクなんて、
「天然の牛肉を超えてるんじゃ?」と思うレベルです。
これは品種改良やエサ、育て方の進化によるもの。
野菜や果物、魚も同じで、
今では養殖ものが天然を超え始めています。
トラフグ、サーモン、真鯛、ブリ、ヒラメ…。
環境とエサを管理することで、味はどんどん良くなっています。
養殖が天然を超える時代
安定供給のための養殖から、
「美味しさを作る養殖」へ。
この流れは、釣りエサにも当てはまるはずです。
魚が好む成分を多く含み、
暑さ寒さに強く、元気で、動きの良い活き餌。
そんな“進化した活き餌”が登場しても、不思議ではありません。
色付きのイソメが当たり前になる未来も、案外近いかもしれません。
未来の釣具屋さん
未来の釣具屋では、こんな会話があるかも。
釣り人「今日は何色が釣れてます?」
店員「カレイなら赤と黄色ですね」
釣り人「じゃあ、カラーイソメの黄色ください」
……なんてね。
今はまだ活き餌が最強。
でも、人工エサがそれを超える日は、思っているより近いのかもしれません。

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