大物を狙う投げ釣り(ぶっこみ釣り)で、もっとも基本となるのが「一本針仕掛け」です。
道糸に天秤(または中通しオモリ)を通し、サルカンを結ぶ。 あとは、そのサルカンに一本針のハリスを結べば完成。
構造はとてもシンプルで、1度作ってしまえばすぐに覚えられますし、慣れれば数分で準備できます。
あとはエサを付けて、思いきりキャストするだけ。
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……なのですが。
大物投げ釣りを始めた人から、ほぼ必ず聞かれる質問があります。
「ハリスの長さって、どれくらいが正解なんですか?」
たしかに、仕掛けがシンプルだからこそ、逆に迷うポイントですね。
ハリスの長さを考える前に
まずは、仕掛けを投入したあと、海底でハリスがどうなっているのかをイメージしてみましょう。
ここを理解できると、 「なぜこの長さが基準なのか」 「状況によって変える理由」 が、感覚ではなく判断として分かるようになります。
今回は、大物投げ釣りで一般的な一本針仕掛けを前提に考えます。
海底でのハリスの状態
天秤を使う投げ釣り、中通しオモリやお多福オモリを使うぶっこみ釣り。 仕掛けの形は多少違っても、基本は同じ「一本針」です。
よく言われるのが、
「投げ釣りは底をはわせているから、ハリスは太くても食いは変わらない」
ハリスの太さが食いに大きく影響しないのは事実ですが、 「常に底をはっている」かというと、実はそうでもありません。
仕掛けは着底後、遅れてハリスがなじみます。
この流れ自体は正しいのですが、 「なじむ=エサが底にベタっとある」と思っている人が意外と多いですね。
港内など流れの少ない場所なら、そのイメージでも大きくズレません。
しかし、潮のヨレや流れがある大型魚ポイントでは話が変わります。
潮が速い日に仕掛けを回収したら、 「どうしたらこんなに絡むんだ?」 という状態になっていた経験はありませんか?
これは、
エサが常にユラユラと動き、 底を切って浮いたり沈んだりを繰り返している
からです。
荒れていなくても、 波・ヨレ・潮流があれば普通に起こります。
ハリスは真っ直ぐに伸びている?
投入後に竿をサビきながら底を取り直せば、ハリスは一度伸びます。
しかし、そのまま仕掛けを止めておくと、 水の流れによってエサが動き、ハリスは伸びたり曲がったりを繰り返します。
一定方向に流れがあるポイントでは、 オモリを支点にしてハリスが引かれ、伸びた状態になることもあります。
ハリスが伸びている状態ではアタリは出やすく、 伸びていない状態ではアタリは出にくくなります。
巻きグセのあるハリスは、言ってみれば「ゆるく巻いたバネ」のようなもの。
アタリが伝わりにくいだけでなく、 流れを受けやすく、ハリス絡みの原因にもなります。
そのため、ハリスのクセは必ず取って使うことが大切です。
小さなボビン巻きのハリスや、作り置きのハリスは、 使用前に軽く引っ張ってクセを伸ばしておきましょう。
船ハリスは巻きグセが少なく、コスパも良いのでおすすめです。
ハリスの長さで何が変わる?
ハリスを長くすると
ハリスを長くすると、エサはより自然に漂います。
仕掛けの重さや道糸の張りによる違和感が減り、 食い込みは良くなる傾向があります。
その反面、
- 仕掛け絡みが増える
- 根や海藻に引っ掛かりやすくなる
といったデメリットもあります。
ハリスを短くすると
短くするとエサの自由度は下がりますが、
- 仕掛けが絡みにくい
- 根掛かりしにくい
- アタリが出やすい
といったメリットが出ます。
ハリス長さの基準は「1ヒロ」
一本針仕掛けの基本となるハリス長さは1ヒロです。
1ヒロとは、両手を左右に広げたときの指先までの長さ。
一般的には、約1.5mと考えてOKです。
身長170cmなら、 1ヒロ(約1.7m)でカット → 結束分を引いて完成時は約1.5m。
20cm前後の誤差は気にする必要はありません。
一本針仕掛けでは、感覚で十分です。
釣りで使われる長さの単位
1ヒロ
約1.5m(両手を広げた長さ)
矢引き(半ヒロ)
約0.8m
大矢引き
約1.0m
※いずれも個人差あり
状況によるハリス長さの調整
短くする(〜1m)
- 根掛かりが多い
- ハリスが絡む
- アタリが分かりにくい
こうした場合は、1ヒロより短くします。
1m前後まで詰めると、かなり改善することが多いです。
根魚狙いでは、0.5m以下まで詰めることもあります。
長くする(〜2m)
- 釣り場が広い
- 根掛かり・絡みがない
- 食いが浅い・止まる
条件が良ければ、ハリスを長めに取ることで食い込みが向上します。
ただし上限は2mまで。
それ以上は投入がしづらく、効果もほぼ変わらないと思います。
魚に見えにくいステルスピンクハリス

