いきなりですが・・・質問です!!
「投げ竿+PEライン」
この組み合わせでイメージできるメリットは、遠投性が高い!ではないでしょうか?
では、
「磯竿+ナイロンライン」
は、どうでしょう?
この組み合わせのイメージできるメリットは何だと思いますか?
みなさんは、どんなイメージを持つでしょうか・・・
答えは、釣りが上手くなる・・・です。
これ、誰でも上手くなるんですよ。
とくに、あまり上手ではない人が上手くなるんですよ!
で、本当に上手な人は、必要ないんですよ。
分かりますか?
勘の鋭い人なら、もう分かっているのではないでしょうかね。
ナイロンラインは、釣り初心者用ではない
☑それでは、本題に入ります
で、結論から言います。
「磯竿+ナイロンライン」を使用すると、
魚をバラしにくくなります。
魚をバラしにくくなる=釣りが上手くなる
「なんだ、そういうこと?」って言わないでください・・・けっこう真面目な話ですから(笑)
☑魚のバラす原因
そもそも魚の口から針が外れる原因は、ラインテンションの緩みです!
なので、針掛かりさえしていれば、ラインテンションが緩まない限り、魚を逃すことはまずありません。
(オモリが付いているジグヘッドなどは、オモリを振られることで外れますから、今回は考えません)
☑ナイロンラインのメリット
ナイロンラインのメリットは、価格が安いとか、結束強度の維持率が高いなどがありますが、
ここで注目するべき点は、伸度(伸び)です!
製品によって特性がありますから、一概には言えませんが、
ナイロンラインの伸び率は、25%程度と言われています。
25%ってすごくないですかー?
長さに対する1/4の伸び率ですから、20メートルあれば、5メートル伸びることになります。
※実際にナイロンラインの両端を持って伸ばしてみてください。かなり伸びますよ。
このナイロンラインの伸びは、大きな力が掛かったときにショックを吸収する働きがあります。
と同時に、大きな伸びがあるため、ラインテンションが緩みにくいメリットにもなります。
☑ナイロンラインはバラシが少ない!
ナイロンが伸びるといっても、「どれだけ?」と、ピンとこない人もいると思います。
なので、分かりやすく説明するために、伸びをゴムで考えてみます。
イメージしてください!
片側を固定(魚の口と想定)して、もう一方をいっぱいまで引っ張ります。
いっぱいに引っ張った状態から少し戻しても、テンションはまだ掛かっています。
テンションが掛かっているので、魚はバレません。
今度は、伸びの無いヒモです。
同じようにいっぱいまで引っ張ります。
この状態から少し戻したら、どうなりますか?
すぐにテンションが緩んでたるんでしまいます・・・
これでは魚がバレてしまいますよね?
程度は違いますが、ゴムと同じようなことが、ナイロンラインでも起きています。
伸びがあることは、ラインテンションを緩めない大きな手助けなるんです!
ナイロンラインの伸び率が25%ですが、これを超えると破断してしまいますので、普段使っている伸び率は、半分以下(10%)くらいでしょうか?
単純に100メートルで10メートル、10メートルなら1メートルってところ。
距離が長いほど伸びる幅が大きく、距離が短いほど伸び幅が小さくなり、距離によって伸びのメリットも大きく変化します。
掛けた魚が、遠くで引いているときより、手前に寄せてきたときのほうが、バラすことが多くなることからも、理解できるのではないでしょうか?
これは、ほとんどの糸がリールに巻き取られ、残りわずかになることで、伸び幅が小さくなり、伸びる特性を有効に使えないからバレてしまうという典型です!
☑磯竿もバラしにくい
ナイロンラインは、伸びがあることで魚をバラにくいということを書きましたが、もう一つの要因が、磯竿です。
ここまでくれば、もうお分かりですかね?
磯竿は、胴調子で竿に適度なしなり(弾力)がありますから、魚をバラしにくいということですね。
長く、しなり幅が大きい竿は、大きな力が掛かったときに吸収をしてくれますから、大型の魚が突っ込むときには、大きな効果を発揮してくれます。
☑真逆の場合は?
反対に、「硬い竿+伸びのないライン」では、どうでしょうか?
これはもう想像がつきますよね?
単純に、竿とラインの弾力がない分、バラしやすくなります!
この考え方の延長が、対象魚とタックルとのバランスです。
小さな魚に、大物用の硬めの竿を使用すると、魚の重さや引きが弱いために竿はほとんど曲がらず、竿の弾力を上手く使えません。
このように対象魚とタックルのバランスが悪いことも、バラいやすい原因のひとつになります。
☑最後に
これは、魚をバラしにくい点に注目した考え方です。
伸びのあるナイロンは感度が劣りますから、
感度重視の釣りには、向きません!
タックルに多くを求めると、どうしても相反する部分に悩みます。
同時にすべてを解決することは難しいことなので、「何を求めるか?どこを妥協するか?」というところを、しっかりと考えることが大切になってきます。
ちなみに僕は、大物投げ釣りでは、ナイロン派です!
ヘタレなので…
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