「ユムシ」は、干潟など浅い海の砂に縦穴を掘り、その穴の中で生息している海産無脊椎動物です。
※海産無脊椎動物 = イカ、タコ、ヒトデ、ナマコ
一般的には「ユムシ」と呼ばれていますが、地域によって呼び名が異なります。
北海道では「ルッツ」
和歌山では「イイ」
お隣の国、韓国では「ケブル」
コチラがユムシです!
引用元(http://www.esa-sawamura.com/index.html)
ユムシ
細長い円筒形で、上下にはそれぞれに吻(口あるいはその周辺が前方へ突出している部分)と呼ばれるものがあり、海水を取り込んだり吐き出したりしています。
体の中には内臓と海水が入っていて、伸びたり縮んだりと収縮運動を繰り返します。
動きに関しては、下記の動画をご覧ください。
見た目も動きも奇妙な生き物「ユムシ」の動画
韓国では刺身や炒め物などの料理で食べられる
見た目がかなりグロテスクな感じですが、韓国では「ケブル」と呼ばれ、お刺身のように生で食べたり、ホイル焼きや串焼きなどにして食べられています。
実際の食レポがこちら
ナマコとユムシは私の大好物です。
その見た目のため韓国人の中にも敬遠する人がいますが、外見と違ってとてもおいしいのですけれどね。
ナマコの噛み始めはやや硬いですが、噛めば噛むほど湧き出てくる海の塩味とナマコ本来の香りが本当に魅力的です。
ユムシは塩入りのごま油につけて食べるのをお勧めします。
引用元(http://www.antennashop.jp/column2/column2_201211.html)
ユムシ自体に味はほとんどありませんが、噛み始めの柔らかい食感や噛んでいるうちにシコシコ感がでてくる特異な食感は、一度味わった人ならまた食べたくなるようです。
日本でも北海道で珍味「ルッツ」として
北海道の石狩市浜益区では、大しけ(悪天候で海荒れること)の後に打ち上げられたルッツ(ユムシ)を拾いに行くそうです。
希少なご馳走ルッツ(ユムシ)を求め、賑わう海辺の様子はこちらから
「ルッツ」って知っていますか?数年に1度、大しけの翌日に浜へ打ち上げられる、幻の海の幸です。
一般的にこの食材を食べる習慣はほとんどありませんが、石狩市浜益(はまます)区の方々には希少なご馳走として食べられています。
これは夕ご飯のおかずに欲しいです!
引用元(hokkaidolikers)
お刺身など生だとコリコリとした食感も、炒めると少し柔らかくなり焼き肉のホルモンに似た噛み応えのある食感で、少しだけ磯の香りがする印象です。
大しけの後に、ユムシが打ち上がる事例は、日本各地であります。
北海道のように食べる習慣がない地方ではほとんど話題になりませんが、宮城県での事例がこちら。
釣り餌用ならネットで販売しています。
ユムシは強壮食品(栄養価が高い食材)
ユムシには、貧血を予防する成分や血管の中の血栓を溶解する成分が入っているため、貧血や高血圧の人にはおすすめの食材です。
韓国でユムシの養殖に成功
2015年に、韓国でユムシの養殖が成功した記事はこちら
強壮食品として数えられるユムシが、国内で初めて養殖に成功した。
全南道(チョンナムド)海洋水産科学院は最近、全南・康津郡(カンジングン)薪田面 (シンジョンミョン)沙草里(サチョリ)の沿岸漁場でユムシの繁殖状態を調査した結果、 90%以上が成体に成長している事を確認したと 21日に明らかにした。
このユムシは、2010年から2年間人工繁殖を通じて生産した種苗、約4万匹を干潟に移植していた。
2、3年後なら1?で50万匹を採取する事が出来、5000万〜8000万ウォンの所得が予想される。
干潟に穴を掘って生息するユムシは漁場環境を改善する働きをする蟻蟲動物だ。
年間ユムシの国内消費量は 3000〜4000?だが生産量は200?余りに過ぎず、大部分を中国から輸入している。
国内の自然産は?当たり 1万ウォンで取り引きされている。
全南道海洋水産科学院のイム・ヨホ院長は、「ユムシの養殖が本格化すれば沿岸漁場の活用と輸入代替などで500億ウォン台の経済効果が期待される」と話した。
引用元(http://blog.livedoor.jp/namanooniku/archives/7332318.html)
日本国内では、大物釣り用の餌として知名度が高い
釣りでは、大物釣りの専用エサとして知られています。
名前もそのまま「ユムシ」と呼ばれ、そのほとんどが韓国や中国からの輸入物です。
地域によって異なりますが、一匹100円~200円程度の値段で売られていて、高級餌に分類されます。
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