釣り人は、
「今日は、適水温だから魚の活性は高いだろー」
などと表現しますが、
個人的に「水温だけで判断するのは、ちょっと違うんじゃないかな?」
って、感じています。
魚の活性と水温の関係で感じている(個人的な意見)を、書いてみます。
ちなみに、魚の【活性】についての考え方はこちら!
人間の元気がある・ないと同じように、魚にも元気がある・ないがあります。
ですが、魚の場合は元気とは言わず、「活性」が高い・低いと表現します。
ただこの魚の活性については、人間の「元気」とは違って、厳密に言うと魚が口を使う・使わないという部分です。
「水温だけで、判断するのは違う!」と書きましたが、他の要因とかではありません。
あくまで「水温」と魚の「活性」の2つの関係性について説明します。
☑人間と魚は、温度の感じ方が違う?
まず、知っておかなければいけないことは、人間と魚は全く違う!ってことです。
簡単に説明しますね。
恒温動物(こうおんどうぶつ)
体温の調節機能があり、外気温などに関係なく、ほぼ一定の体温を維持できる動物のことです。
人間が含まれる「哺乳類」と「鳥類」がこれにあたります。
(厳密に言うと、哺乳類と鳥類のごく一部は、恒温動物ではありませんが・・・)
ざっくり言えば・・・人間の体温は、だいたい36度に保たれていますよね?ってことです。
じゃ、魚は違うの?ってなりますよね・・・
変温動物(へんおんどうぶつ)
こちらは反対で、外気温の変化により体温が変わる動物のことです。
「魚類」と「両生類」、「爬虫類」がこれにあたります。
(こちらも厳密に言うと、一部は変温動物ではありません)
代謝機能が外気温に影響されるので、水温変化が大きいと活動自体が不可能になる場合があります。
魚で言えば、水温の変化とともに移動(回遊)したり、水温に慣れたりすることで活動することができます。
低水温の魚は、「人が直接触れるとヤケドする」って聞いたことはありませんか?
低い水温によって魚の体温も低くなっているので、温度差が大きいということなんですね。
この内容を理解すると、半分はネタバレになってしまうのですが(笑)
これを踏まえて、本題に入ります。
☑適水温=活性が高いはウソ?
魚は変温動物なので、水温が下がれば魚自体の体温も下がってしまう・・・ということです。
これを踏まえて「活性」について考えると、
低水温=活性が低い
高水温=活性が高い
となりそうですが・・・
実際のところは、そうとは限らないんです!
例えば、
低水温だとしても、変化がなく数日間続くと、魚はその水温に慣れてきます。
慣れることで、魚の活性があがることがあります。
反対に、
前日よりも水温が下がった場合や、一気に上がり過ぎた場合は、魚の活性が下がってしまうことがあります。
もう少しリアルな話をすると・・・
仮に「適水温」が、17~22℃の魚がいるとします。
25℃では、適水温を超えているので、通常では活性は下がると考えます。
ですが、この25℃が数日間続くことにより、魚は慣れてきますから「活性は悪くはない」と判断できます。
この水温から7℃下がり、適水温の18℃になったとすると・・・
通常では、適水温の範囲内なので「活性が上がる」と考えるのですが、この場合はそうではなく、急激な温度変化についていけず「活性は下がる」可能性が高いです。
ただし、逆の場合(低水温からの大きな水温上昇)は、むしろ活性が上がる場合が多いという点も、付け加えておきます。
☑最後に
単純に、そのときの「適水温」だけを見るのではなく、できれば数日間もしくは前日との水温変化を考えることで、魚の活性を判断することが大切です。
活性が高い状態と判断ができれば、通常の釣り方で魚を狙えば良いことです。
活性が低いと判断できれば、
ルアーフィッシングなら、よりタイトによりスローに攻めるとか・・・
エサ釣りなら、食い込みの良い柔らかいエサを選択することなどにより釣果が変わる可能性があります。
と、「適水温」と「活性」についての個人的な意見を書きましたが、これはひとつの判断材料と考えてください。
魚の活性は、他に「時間帯(マズメ)」や潮の動き、エサの有無なども複雑に関係してきますからね・・・
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