釣り上げた魚をリリースしたいのに、釣り針(フック)を飲み込まれてしまった。
キャッチ&リリースを前提としたゲームフィッシングでは、よくあるトラブルではないでしょうか。
また、成長途中の幼魚や狙っていない外道なども、できるだけ生かしてリリースしたいものです。
そんなとき、
「飲み込まれた針は外すべきなのか?」
それとも
「糸を切ってリリースするべきなのか?」
迷った経験がある人も多いと思います。

実は、この疑問について興味深い研究があります。
釣り針を飲み込んだ魚のリリース方法について、生存率を調べた研究です。
驚異の生存率を誇るリリース方法
この研究は、2015年に坪井潤一さんが発表したものです。
研究タイトルは
「糸切りリリース後のイワナの運命は?」
というものです。
釣り人にとって非常に興味深い内容です。
研究内容

引用元(増養殖研究所)
研究では次のような方法がとられました。
① ブドウムシを使った餌釣り
② 針を飲み込まれたら糸を切ってリリース
③ すべての個体に標識をつけて追跡
糸を切ってリリースされた魚は、全部で77個体。
その結果、
93.5%(72 / 77個体)が生存していた
という結果が出ました。
さらに驚くことに、
68.8%(53 / 77個体)が、その後再び釣られていた
という結果も確認されています。
針を飲み込んだ魚でも、これほど高い割合で生存していたことは非常に興味深い結果です。
針は体内でどうなるのか?
研究によると、魚の体内に残った針は次のような経過をたどるそうです。
22日で錆び始め、約53日で体外へ排出される


引用元(増養殖研究所)
研究結果まとめ
① 針を飲み込まれても、糸を切ってリリースすれば高い確率で生存する
② 糸切りリリース後でも再び釣られる可能性がある
③ 針は時間が経つと体外へ排出される
この研究結果から分かることはシンプルです。
針を飲み込まれた魚は、無理に外そうとしない方がよい可能性が高いということです。
無理に針を外そうとすると、エラや内臓を傷つけてしまうことがあります。
そのため、口元で糸を切ってリリースする方が、生存率が高くなると考えられています。
もし針を飲み込まれた魚が成長途中の幼魚だったら…
この方法でリリースすれば、将来また大きくなって再会できるかもしれません。
意外と知られていない情報かもしれませんが、釣り人にとって知っておきたい知識だと思います。
メッセージ
この記事を読んでくださった方から、実践しているリリース方法を教えて頂きました。
一番安全なリリース方法(飲み込みフック)
可能な限り早く、ラインを口元で切ってリリースする。
飲み込みが見えた場合、魚を水中に入れたままラインを切るのが理想。
長時間魚を空気中に出さないことが重要。
針を残したままでも、時間が経つと排出されるケースを多く見ているとのことです。
貴重な経験談をありがとうございました。

