重量感のある大物の手ごたえを感じた直後・・・・
フッと軽くなる経験をしたことありませんか?
せっかく掛けた魚(大物)を、バラす・・・逃がした魚はたいてい大きいですよね。
そんな「バラシ」にも、ハッキリとした原因があります。
その原因を知り、しっかりとした対策をすればおのずと魚を逃がすことは少なくなります。
ここでは、僕が実践している「バラシを激減させた3つの習慣」を紹介したいと思います。
魚をバラすとは?
まずは「バラす」という意味が、分からない人のために!
「バラす」とは、一度針掛かり(フッキング)した魚を、逃がしてしまうことです。
釣り針が外れてしまった、もしくは根ズレなどが原因で、釣り糸(ライン)が切れて魚を逃がすことも同様に「バラす」といいます。
「バラす」「バラした」「バレた」「バラさない」
魚を逃がす(バラす)原因と対策
針掛かり(フッキング)不足
魚をバラしてしまう大きな原因になっているのが、釣り針(フック)の掛かり(フッキング)不足です。
良くあるのが、
「合わせを入れて、重みを感じたのに抜けた・・・」
というもの。
細かいことを言うと他にも原因は考えられますが、「重みを感じたのに抜けた・・・」は、そもそも釣り針(フック)が刺さっていないのが原因です。
大きく分けると、ここで対策したいところは2つ!
「針先(フックポイント)」と「合わせ(フッキング)」
針先(フックポイント)
新しい釣り針は、刺さりが良い。
反対に、使っていくことで刺さりにくくなる。
当たり前のことですが、針先(フックポイント)が鋭く、軽い力でハリが掛かることは、とても重要なことです。
(※釣り針の構造上、テンションを掛け続ければ深く刺さることはあっても基本的に抜けることはない!)
一番の解決策は、ある程度使ったら釣り針(フック)は交換する!ことです。
とくに、ルアーフィッシングでは、釣り針(フック)の交換がおろそかになりがち(もしくはルアーによっては交換ができない)なので、最低でも針先(フックポイント)を研ぐことをおすすめします。
トリプルフックであれば、フックシャープナーで3点研ぎで簡単に行うことができます。
トリプルフックの研ぎ方(ヒロ内藤さんの動画です)
合わせ(フッキング)
「しっかりと合わせを入れたのに、抜けた・・・」
こんな場合も、針掛かり(フッキング)の不足が原因です。
これも、針先(フックポイント)を改善することで、かなり防ぐことができますが、
そもそも魚との距離が遠いと、合わせが効かない場合があります。
ここら辺は、意外とこの事実を知らない人が多いのでは?と感じるところです。
伸びが少なく、合わせが効き易そうなPEラインでの実験結果がコチラ。
「針掛かりしない?PEラインで合わせが効かないワケ」の記事内でも書いてありますが、ライン(釣り糸)がある程度(記事中では100メートル)出ていると、ロッド(竿)をあおっても、フック(針)にチカラは伝わりません(これは事実です)
釣りスタイルや魚との距離で、対策方法が変わってきますが、
魚との距離が遠い場合は、「巻き合わせ」が有効です!
「巻き合わせ」のやり方は、上の記事から確認してみてください。
「合わせ」に関して、もうひとつ付け加えておくと・・・
タックルバランスが悪いことも関係しています。
それは、次の項目で説明していきます。
タックルバランスが悪い
針掛かり(フッキング)の不足は、「タックルバランス」が悪いことも関係しています。
バランスの取れているタックルは、
【ライトタックル】
ロッド(柔らかい)=ライン(細い)=フック(小さい)
【ヘヴィータックル】
ロッド(硬い)=ライン(太い)=フック(大きい)
と、こんな感じ。
このバランスが悪いと、
ロッド(柔らかい)=ライン(細い)≦フック(大きい)
フック(釣り針)が大きくなると、当然軸も太くなり、小さなフックよりも大きなチカラが必要になります。
ロッドが柔らかくラインが細いと、フックを貫通させるパワーが不足するので、フッキング(針掛かり)しにくい。
ロッド(硬い)≧ライン(細い)≧フック(小さい)
これは反対に、ラインやフックに対してロッドのパワーがあり過ぎるので、無理をするとラインブレイクやフックが伸びてバラシの原因になります。
このように、タックルバランスが悪いとバラシの原因になりますから、
対象魚に合わせたタックルを選択することが望ましいです!
もし分からない場合は、対象魚に応じた推奨タックルがメーカーから発売されています。
そこら辺を参考にしてみてください。
テンション不足もしくは緩み
「魚とのやり取りの最中に、魚をバラす」
これは、針掛かり(フッキング)がしっかりとされていれば、ラインテンションの不足、もしくは一時的な緩みが主な原因になります。
先程も書きましたが、
(※釣り針の構造上、テンションを掛け続ければ深く刺さることはあっても基本的に抜けることはない!)
という前提がありますから、
適切なラインテンションを掛け続ければ、バラすことはほとんどない
ことになります(例外はあります!詳細は後ほど)
「それなら、ラインテンションに気を付けよう」
となれば、改善されていくのですが・・・問題はこれに気付けてない釣り人。
「ラインテンションは緩めてないけどな・・・」
と認識していると、当たり前ですが改善されません。
個人的な知り合いで、このパターンに当てはまる人がいました。
本人曰く「テンションは緩めてないけど」
で、実際のやり取りを見てみると、
テンション緩みまくり・・・・です!!(しかもドラグも緩い・・・)
とくにポンピングをしているときは、「意外と魚はバレないものだな~」と思うほど緩んでいました(笑)
自身のやり取りを動画で見せてあげれば、劇的に改善すると思いますが、1人ではちょっと難しいので、考えた結果、
「やり取りの最中は、竿先(ロッドティップ)を見ることにしよう」
というルールを決めました。
竿先の曲がり具合を見ることで、テンションの掛かりを客観的に確認できるので、効果大です!
実践した結果・・・・これが大正解!その後は、バラシがゼロ!
実はこれを言いたいがためにこの記事を書いてる・・・といっても過言ではありません(笑)
これ、おすすめです!!
先程の「ラインテンションを掛け続ければバレない」の例外の部分ですが、
ラインテンションを掛けていても、バレることもあります!
それは、スズキに代表されるような水面を割る(ジャンプする)魚ですね。
スズキの「エラ洗い」が有名ですが、これは空中で勢いよく首を振るので、ラインテンションを掛けていてもバレることが多いです。
引用元(https://www.slovenskyrybar.sk/)
具体的な対策としては、水面に向かった泳いできたら、竿先を水中に入れて魚を下方向に誘導し
意図的に水面を割らせない!
これが定番の対策法ですね。
こういったタイプの魚は、バラしたくないがためにすぐに浮かせることは、むしろバラシの原因になりますから注意が必要です!
ラインブレイク(糸が切れる)
先程のタックルバランスも大きく関係してきますが、単純にライン(釣り糸)だけで考えると、
必要なライン強度がなかったことが原因になります。
一般的なところで考えると、
道糸(ライン)+仕掛け(オモリ)+ハリス(リーダー)+釣り針(フック)
で構成されていますが、それぞれが適正な状態であれば、ネックになる部分は
結び目(ノット部)ですね。
鎖(クサリ)の原理と同じで、
10の強度がある輪の連結の中に、ひとつでも5の強度の輪があると、
その鎖(クサリ)の強度は、5になります。
ライン(釣り糸)も同様で、
ライン強度が強くても結び目(ノット)で強度低下しますから、これを基準に考えます。
※ラインの接続、サルカンやアイ(管付)、釣り鈎(フック)などの結束強度。
また、「気付かないうちにキズが入っていた・・・」や「根ズレや擦れがあった」など、キズによるラインブレイク(糸が切れること)の原因となります。
オープンウォーター(障害がない場所)であれば、最低限のライン強度で済みますが、不安要素があるのであれば、
単純ですが「ラインを太くすること」や「キズに強いラインに交換すること」が効果的です。
気が付かないうちに入っていたキズに関しては、
やはり、釣行前もしくは、釣行後にラインのキズを確認(チェック)することが大切になります。
現在主流のPEラインは、軽い仕掛け(ジグ)や遠投をするために細い径のラインを使いますが、キズ・擦れに弱く・・・特に注意が必要になります。
根ズレ(キズ)に関して付け加えておくと、釣行前(事前)に「根(シモリ)の位置確認」や「取り込み位置」を想定しておくだけでも、十分リスクを下げることができますよ。
バラシを激減させた3つの習慣
個人的にも、色々と状況の確認をしながら「バラす」に対しての対策をしてきましたが、
まずは、魚を掛ける!
やり取りで魚を逃がさない!
のふたつに、特に効果が高い対策をメインに実行するようにしています。
魚をほとんど「バラさない」人は、感覚的にやっており問題にはなりませんが、
「バラすことが多い・・・」
という人は、実践してみてはいかがでしょうか?
針先は常にチェックする
釣り道具の中で唯一「大事に使ってはいけないもの」が、
釣り鈎(フック)
だと個人的に考えています。
言い方が悪いのですが、
釣りの下手な人ほど「釣り針(フック)」をあまり気にしない・・・・
おそらく当たっていると思います。
で、実際に魚を掛ける確率は格段に違いますから、気にしていない人は騙されたと思って実践してみてください。
針先のチェック
以前に書いた記事から抜粋しています。
一番簡単な確認方法は、針先を爪に当ててどの方向でも良いので、横に滑らせることです。
このときにチカラは要りません。軽くでいいです。
確認をしたことが無い人は、一度試してみてください。
新品の針は、横に滑りません!もしかしたら滑る針もあるかもしれませんが・・・
この先は、自己責任でお願いしたいのですが、新品の針を皮膚に軽く当てると(チカラは要りません)クッと引っ掛かります。
コチラの方が、釣りに関してリアルかもしれません。
チカラも入れずに、わずかに触れただけで針先が刺さるのが分かると思います。
反対に針先の甘くなった針は、チカラを掛けないと刺さりません。
実際にやってみると、非常に差を感じるはずです!
釣りで唯一【大切に使ってはいけないもの】魚が釣れない人の間違い!その道の名人は、道具を大切に使うものですが、大物投げ釣りには大事に使ってはいけないものがあります。当たり前のことなんですが、意外と気が付いていない人が多いような気がします。釣れない人は、大事に使っているんじゃないですか?
上記の確認方法で針先が甘くなった針は、即交換しましょう!
もしくは、フックシャープナーで針先を研ぐようにしましょう(上記の動画で確認できます)
テンションを感じてからアワセを行う
釣りのスタイルによっては、不可能な場合もありますが、「テンションを感じてから」を意識するだけでも十分に効果があります。
遠投時のラインのヨレやたるみ、そして伸びを考えると、ごく自然な考え方ですが、とても重要です。
しつこいようですが、アワセが効かない場合が存在します。
その検証結果がコチラの記事に書いてあります。
また、アワセの方法も記載されていますので、参考にしてみてください。
ラインテンションを保つ
先程も話した「ポンピング」でのオチ・・・
これはけっこう見かけることなので、竿先(ロッドティップ)を見ながらやり取りしてみましょう。
ラインの方向と角度で、魚の位置と距離は把握できますから、おすすめです。
参考になりそうな記事の抜粋はコチラ。
大きな魚をかけたときに、良く使われる方法で「ポンピング」がありますね。
竿を立てて魚をよせて、竿を倒しながらラインを巻き取るリトリーブ方法なんですが、
「竿を立てたときは大きく曲がっている竿先も、倒しながら巻き取る際に竿がまっすぐ伸びている人」
を良く見かけます。
これでは、竿を倒す際にテンションが抜けてしまいますから、バラシの原因になります。
バラシを激減させた3つの習慣
「バラすことが多い・・・」
という人は、実践してみてはいかがでしょうか?
ブログランキングに参加しています。
宜しければ、応援ワンクリお願いします。