100メートル離れていても小さなバイトは取れるのに、竿を大きくあおっても針掛かりしない。
こう言われて、どれくらいの人が信じてくれるでしょうか。

実は、過去にまさにこの状況に悩まされたことがあります。
・遠くの魚にフッキングしない
・グッと重くなった次の瞬間、スッと抜ける
同じ経験をしたことがある人は、決して少なくないはずです。
そんな事実を検証しているのが、ジギング魂さんです。ありがとうございます。

遠くの魚は、本当に針掛かりしないのか?
魚との距離が遠いほど、フッキングが決まりにくくなるのは事実です。
アタリを感じてから、釣り人が合わせ動作に入るまでの「時間差」も理由のひとつですが、
最大の原因は「合わせの力が魚まで届いていないこと」にあります。
ここでよくある誤解があります。
「それってナイロンラインだからでしょ?」
「PEなら問題ないんじゃない?」
いいえ。
使っているのは、多くの人が使っているPEラインです。
それでも針掛かりしているケースがある理由
「遠くの魚でも普通に掛けてるよ」という声があるのも事実です。
それには、主に次の理由があります。
① 魚が反転して走った
魚がエサをくわえた直後、釣り人と逆方向に反転して泳げば、ラインにテンションが掛かり、 結果的にフッキングします。
② 口が柔らかい魚だった
口が柔らかい魚は、針先が触れただけでも掛かることがあります。
距離があっても、軽くテンションが掛かれば成立します。
③ 距離に応じた合わせ方ができていた
近距離と遠距離では、合わせ方は別物です。
遠くの魚を掛けられる人は、無意識にそれを使い分けています。
なぜ「100m先」では合わせが効かないのか
ここで、冒頭の疑問に戻ります。
100メートル離れても小さなバイトは分かるのに、なぜ合わせは効かないのか?
答えはラインの伸びです。
【ナイロンライン】約35%以下
【フロロカーボン】約25%以下
【PEライン】約7%以下
PEラインは確かに低伸度ですが、
100m出ていれば、最大で約7mも伸びる計算になります。
ロッドを大きくあおっても、その力の多くはラインの伸びで吸収されてしまうのです。

実験で証明された「合わせが届かない現実」
この疑問を、非常に分かりやすく検証している記事があります。
PEも意外と伸びる!? ラインが出た時の「フッキング力の差」を実験してみた
内容はシンプルで衝撃的です。
釣れたハマチの口にフックを掛け、
100m離れた場所から全力でフッキング。

使用ラインはPE3号+50lbリーダー。
結果は――
思い切りフッキングしても、フックはハマチの口に掛からなかった。
手元には「ポヨヨン」と伝わるだけだった。
この実験が示している事実は明確です。
100m離れると、PEラインでも「合わせ」は成立しない。
結論と対策
【結論】
遠距離では、合わせの力が魚まで届かない
【原因】
ラインの伸び+ラインのたわみ
【対策】
巻きながら合わせる/針先の鋭さを最優先する
遠距離でおすすめのフッキング方法
巻き合わせ
アタリが出たら、
① 竿をライン方向に倒しながら高速で巻く
② ラインテンションを感じた瞬間にロッドを起こす
これだけで、フッキング率は大きく変わります。
最後にひとつだけ
100m先の「小さなバイト」。
それは本当に小さなアタリでしょうか。
本来は大きなアタリが、距離と伸びで弱く伝わっているだけ かもしれません。

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