「AIR GUIDE SYSTEM」エアガイドシステム
読んで字のごとく、「空気のようなガイド=軽さ」を追求したガイドです。
このガイドシステムを生み出したのは、ご存知「ダイワ」さんです!
引用元(ダイワ)
「ダイワが新しい技術を開発したんだな」
・・・程度に感じるかもしれませんが、釣具メーカーがガイドを制作するって、実は珍しいことなんですよね。
「AGS/AIR GUIDE SYSTEM」は特別?
ガイドというものは、
ガイド専門メーカー ⇒ 各ロッドメーカーに
パーツとして納品されるのが普通です。
専門メーカーは、数々の製品を生み出してきた技術力がありますから、当然と言えば当然のこと・・・なんですが、ダイワはあえてガイド作りに挑戦したんですね。
ガイドの素材は「カーボン」、これが決め手になっています。
現在のタックルに一番求められる「軽量化」を実現するのに、ダイワは「カーボン素材」が最適であると考えたわけです。
実は、20年も前から「ガイドをカーボン素材で作りたい」という構想はあったのですが、ガイドの複雑な形状に伴う成形や耐久性の面で難しかったそうです。
で、長年ロッド開発をする中で培ってきた「カーボンテクノロジー」がそれを可能にし、ダイワの新しいテクノロジーである「AIR GUIDE SYSTEM」エアガイドシステムが誕生したというわけなんです。
☑驚きの軽量化に成功
では、「AIR GUIDE SYSTEM」エアガイドシステムって何が良いの?って話になりますよね。
冒頭でも書きましたが、「AIR GUIDE SYSTEM」エアガイドシステムは、空気のように軽いガイドですから、大幅に軽量化することができます。
単純に軽いって言ってもピンっと来ないかもしれませんが、それまで一番軽いとされた「チタンガイド」よりも、なんと40%も軽量化に成功しているんです。
一番軽いとされるものよりも半分近く軽いってことは、かなりすごいことです!
大幅な軽量化に成功し、タックルが軽くなったということは、
繰り返しキャストを続ける釣り人の疲れを軽減させる!
・・・という単純なことだけではありません。
☑カーボンガイドにすると・・・
ロッド自体が軽くなるということは、キャスト時の振り抜きスピードが向上します。
これにより、飛距離が伸びます。
「AGS/エアガイドシステム」を使用した検証では、約5%の飛距離アップが実証されています。
また、軽量化によりキャスト時のティップのブレが小さく収束も早くなるので、ティップの安定性(バタつき)が改善されます。
これにより、狙った場所に正確に仕掛けやルアーを届けることができます。
つまりは、キャスト性能が全体的に向上するわけです。
☑特性を活かしたデザイン性
ガイドの素材にカーボンを使用したことにより、デザイン性も向上とダイワが言ってますね。
注目すべきは釣果につながる話ばかりではない。
カーボンの特性を活かしたモノコック調のデザインは、いままでの金属素材むき出しのガイドと比べると、俄然カッコいい!
黒いカーボンロッドから格子柄のカーボンガイドがキレイな流線型を描いて突き出す様は、なんだか未来的でもある。
(ダイワHPより引用)
このデザイン性に関しては、発売当初から評価されていた「AGS/エアガイドシステム」なんですが・・・
実は、驚くべき「おまけ」があったんです!
☑開発後に判明した驚きの効果?
驚くべき「おまけ」は、発売当初まで予測できなかったんです。
その「おまけ」の内容がこちら
『AGS』は、その素材がカーボンであることからチタンとは比べ物にならないくらい剛性が高い。
そのため、ラインから伝わる信号をダイレクトにブランクに伝えることが出来る。
『AGS』なら、細かいルアーの動きや魚の動きが手元にビンビン伝わってくるのだ。
面白いことに『AGS』発売当初、DAIWAはここまでの感度の良さを予測できていなかった。
実際に使って試したフィールドテスターやお客様の声から『AGS』の存在がいかに感度を高めているかを知ることになる。
『AGS』は、それだけ前人未到の未知の製品だったというわけだ。
(ダイワHPより引用)
実際に使って試したフィールドテスターやお客様の声から、このおまけ「感度」が判明したわけです。
ロッドやリール、ライン(特にPEラインの誕生)などの性能が向上し、「より遠く、より深く」と魚との距離が広がっている現代においては、「感度」が大きな武器になります。
「AGS/エアガイドシステム」の登場は、ガイドという一見おろそかにしがちなパーツではありますが、改めて大切さを教えてくれたことは、間違いありません。
まだまだフラッグシップモデルにしか採用されていませんが、気になる方はご検討されてはいかがでしょうか?
☑カーボンガイドのデメリット
と、良いことばかりを言っていてもいけませんので、確認できているデメリットを書きたいと思います。
ダイワの生みだした「AGS/エアガイドシステム」は、ガイドの軽量化そして感度の向上と、革新的なガイドであることは間違いありません。
また、キャスト時のティップのブレを軽減することから、ピンポイントのキャスト性能や遠投性能も向上させます。
が、チタンやステンレスガイドに比べて、破損が多い・・・
ようは、「もろい」ってことなんですね。
メーカーの説明では、剛性が高い!となっていますが、耐久性という点では少々不安な部分があるようです。
革新的でメリットの多いガイドになのですが、総合的に判断をすると「諸刃の剣(もろはのつるぎ)」なのかもしれません。
これだけ高性能なガイドなので、ここで終わることなく改良がなされていくはずです。
個人的には、耐久性も兼ね備えた新たな「カーボンガイド」を期待したいところです!
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