すべての釣りに共通するかは分かりませんが、「時合(じあい)」というものが存在します。
特に、比較的大きな魚を狙う釣りでは、この「時合」がとても重要になってきます。
「時合ってなに?」と思う人もいるかもしれませんので、簡単に説明します。
「時合」とは、魚がエサをよく食べるタイミングのことです。
とてもシンプルですが、魚から見れば「食事の時間帯」、釣り人から見れば「魚が釣れやすい時間帯」ということになります。
それまでまったく釣れなかったのに、風が吹いて波が出た途端、いきなり入れ食いになった――そんな経験はありませんか?
このように時合に入ると、魚の捕食スイッチが入り、格段に釣りやすくなります。
ひとつ、またはいくつかの要因が重なることで時合は発生し、大型の魚ほどこの影響が強く表れます。
時合をもたらす要因
潮の動き
時合のもっとも大きな要因は、間違いなく潮の動き(水の流れ)です。

一般的に、潮が止まると魚の活性は下がり、潮が動くと活性が上がると言われています。
これは潮の流れによって水がかき混ぜられ、水中の酸素濃度が上昇することで、魚が活発にエサを追うようになるためです。
さらに、潮の流れが堤防や岩礁などに当たることで、流されてきたプランクトンが溜まります。
(潮目やヨレも、同じ考え方です)
そのプランクトンを狙って小魚が集まり、さらにその小魚を捕食する大型魚が集まることで、魚影の濃いエリアが形成され、釣れやすくなります。
加えて、水温の変化も時合に関係します。
夏場の水温が高い時期では、潮が動くことで水温が下がり、魚にとって適した水温になると活性が上がります。
このように潮の動きは、「酸素濃度」「プランクトン」「水温」の3つに作用し、時合を作り出します。
潮回りから考える時合とは、潮がよく動いている時間帯のことです。
具体的には「上げ3分〜上げ7分」「下げ3分〜下げ7分」が狙い目になります。
反対に、潮が止まりやすい「満潮」や「干潮」は、釣りづらい時間帯です。
雨
雨も、時合を作る要因のひとつです。
雨粒が海面を叩くことで、水中に空気が取り込まれます。

ここでも、潮の動きと同じく「酸素濃度」が関係してきます。
また、河川では雨による増水で小魚などのエサが海へ流れ込みます。
フィッシュイーターにとっては、流されてきたエサを効率よく捕食できるため、活性が高くなりやすいタイミングです。
曇り

魚にはまぶたがないため、強い日差しを避けるように行動します。
曇り空になることで、日差しが抑えられ、魚が動きやすくなります。
さらに、水中が薄暗くなることで警戒心も薄れ、時合につながりやすくなります。
風
風が吹くと、波が立ちます。

波立つことで水中に酸素が取り込まれ、潮の動きや雨と同様の効果が生まれます。
また、水面がザワつくことで魚の警戒心が薄れることも、時合になる要因のひとつです。
まずめ時
「まずめ」とは、夜明けや日没前後の薄暗い時間帯のことで、「ゴールデンタイム」とも呼ばれます。

朝の時間帯を「朝まずめ」、夕方の時間帯を「夕まずめ」と言います。
まずめ時は、時合を作る要因ではなく、それ自体が時合です。
多くの釣り人が暗いうちから準備するのは、魚が釣れる可能性の高い朝まずめを狙っているからですね。
では、朝まずめと夕まずめでは、どちらが釣れやすいのでしょうか。
魚の活性だけで言えば朝まずめが有利ですが、時間の長さで言えば夕まずめです。
大型魚狙いという視点での個人的な意見ですが、警戒心が薄れる夜に近づく夕まずめから夜にかけてが、最も効率の良い時間帯だと考えています。
潮が動いている時間帯と、まずめ時が重なると、特に良い釣果につながりやすいですね。
時合の王道の話をしましたが、真鯛に関しては少し見解が違います。気になる方はコチラの記事を参考にしてください。

