ルアーフィッシングでは、リリース(釣り上げた魚を逃がすこと)が定着していますが、釣り上げた新鮮な魚を食べることができるのは、釣りの楽しみの一つです。
真鯛を一尾釣り上げると、
お刺身はもちろん昆布締め、鯛しゃぶ、鯛茶漬け、潮汁、塩焼き、鯛めしなど色んな楽しみ方があります。
釣り上げた魚は、言ってみればタダで入手したものなので(実際はエサ代など費用は発生するが・・・)
失敗を恐れずに自由に調理できます!
ってのが我が家の考え!
今回は、ちょっと珍しい食べ方をご紹介します!
我が家の秋の恒例行事
先日、醤油いくら造りをしました。
生の筋子を買ってきて(今年は高いですね・・・)ほぐして醤油に漬けこみます。
作ってみると意外に簡単で美味しいイクラができます。
魚卵好きの僕にはたまりません!
少し話が逸れてしまいましたが、
マダイの旬と言えば、春の産卵期(ノッコミ)
桜鯛が有名ですね。
産卵に向けて浅場に入ってきて荒食いをするわけですが、投げ釣りではこの時期が一番大物と出会いやすく、食べて美味しいタイミングです。
産卵期のメスのお腹には卵がたっぷり入っています。
珍味(鯛の子の塩辛)
我が家では、その真鯛のお腹に入っている卵を使って、「鯛の子の塩辛」を作ります。
あまり聞いたことがないのではないでしょうか?
今回は、釣れた魚を加工していく工程を紹介します!
まずは、釣れたての新鮮な鯛を捌きます。
・・・捌きます・・・いやっ捌いてもらいます!
真鯛を釣ったことがある人はよく知っていると思いますけど、真鯛って臭いんですよ。
ほんとハンパないです。
おまけにうろこは大きいし、飛び散るし・・・数年前までうろこ取りは、家の外で新聞紙引いてやってました。
2、3枚釣るとゴミがいっぱい出て、片付けが大変ですから。
なので、数年前からは鮮魚(スーパー)に持ち込んで、三枚おろしにしてもらってます!
それが、コチラ
このとき、卵や白子、お頭を残してもらうように言っておきます。
そうすると、こんな感じに。
ごめんなさい!マダイだけの画像はありませんでした。
黒鯛の卵と、たぶん真鯛の卵だと思うのですが・・・画像のオレンジ色のかたまりが、その卵です!
型の小さい真鯛は、こんな感じになります。
下処理をしてもらうと何するにしても、助かります。
作り方
さて作り方ですが、作業はとても簡単。
まずは、卵の水分は(生臭さ)を抜くために、塩をふります。
保存も含めてのことなので、けっこう豪快に!
イメージは、塩で全面が覆われるくらいですね。
ここで水分が出てきて塩が流れてしまいますので、遠慮なしにやってしまいましょう。
ここで出てきた水分を取り除くために、キッチンペーパーをトレー(お皿)に敷いて、その上に塩をふった卵をのせて、冷蔵庫で保存します。
少しすると水が出てきますので、一度取り出しトレーを交換します。
※トレーに付いた臭いを嫌っているだけなので、同じトレーを洗って使ってもかまいません。
水が出て塩が流れてしまっているので、再度塩をふってキッチンペーパーの上にのせて冷蔵庫へ。
ハイ、これを繰り返します。
たまに状態を確認して繰り返します。
冷蔵庫の一部を独占状態になりますが、水が出なくなるまで繰り返します。
塩の加減や、手を掛けた回数で違いは出ますが、だいたい2ヶ月くらいですか。
繰り返し行っていると、水分がなくなり硬くなってきます。
耳たぶよりは、硬いですね・・・指をつまんだ感触くらいですかね・・・
塩を落とすのに軽く叩いても大丈夫なくらいになりますと、水抜きが完了です。
この状態では、塩辛くて食べられませんので、お酒で塩を洗います。
トレーにお酒を入れて、丁寧に塩を洗い落とします。全体的にしっかりと塩を落としたら、お酒を捨てます。
卵に付いたお酒は、キッチンペーパーで拭き取っておきます。
次は、米麹を用意して、少量のみりんに浸しておきます。米麹が柔らかくなったら、水抜きした卵のまわりに塗っていきます。
ラップをして冷蔵庫で、そのまま一ヶ月くらい置く・・・
麹の甘味で、塩味が和らぐと完成
ほんとざっくりな説明でしたが、
完成した鯛の子の塩辛がこれです!
なんか美味しそうに見えませんね・・・・実際はおいしいですよ?
普通は、あまり手に入らない珍味です。
一般的に売られているものも、「鯛の子」と言いながら、「鱈の子」だったりしますので、とても珍しいものです。
そのままご飯に、鯛茶漬けの塩味に、酒の肴に・・・
好みがありますが、好きな人にはたまらない珍味ですから、釣り上げた真鯛のお腹に卵が入っていたら作ってみてはいかがですか?
「鯛の子」と言いながら、「鱈の子」だったり
なんて言ってしまいましたが、個人的にコチラも良く購入します。
鯛の子パスタもおすすめですよ。
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