釣りの釣果について話していると、よく「何時に釣れた?」と聞かれることがあります。
ですが正直なところ、僕はこの聞き方にあまり意味を感じていません。
なぜなら、魚には人間のような時計の概念がないからです。
魚が感じている「時間」は、◯時◯分といった数字ではなく、
明るいか暗いか、そして潮がどう動いているかといった、
環境の変化そのものではないでしょうか。
そう考えると、
「何時に釣れた?」という情報よりも、
「明るい時間帯の中潮で、下げ何分(何部)」
といった捉え方のほうが、次の釣行にずっと活かしやすくなります。
このように条件を整理していくと、
- シーズンはいつか(何月何日ではなく、春・夏といった季節感)
- どの潮回りか
- その潮のどのタイミングか
- 昼なのか夜なのか
- 朝マズメか夕マズメか
といった要素が自然と浮かび上がり、
翌年以降の釣行にも当てはめやすくなってきます。
分かりやすいたとえを挙げると、
「昨年は6月初旬の夜釣りで、
中潮の下げ八分と、小潮の下げ七分で時合が来ることが多かった」
という記憶があれば、
今日は6月初旬の中潮だから、下げ八分に集中してみよう、という判断ができますよね。
もちろん、これを厳密な“データ”と呼べるほどのものではありません。
それでも、こうした条件を意識して覚えておくだけで、
確率が高そうなタイミングでエサを変えたり、誘いを入れたり、
集中すべき時間帯を見極めやすくなります。
釣りですから、運の要素があるのも事実です。
よく釣れるアタリ年もあれば、どうにも噛み合わないハズレ年もあります。
それでも、
去年より今年、今年より来年と考えながら積み重ねていけば、
少しずつ魚は釣りやすくなっていく。
これは間違いないと感じています。
誤解のないように付け加えておきますが、
「いつ何時に釣れた?」と聞いてはいけない、という話ではありません。
ただ、その時間を聞いたら、
あとから潮見表を確認する癖をつける。
それだけで、その情報は一気に自分の経験として蓄積されていきます。
そして、この「時間の捉え方」と同じくらい、
僕が大切にしているのが「変化」に注目することです。
置き竿スタイルの釣りは、
長時間ずっと成立するものではなく、
ほんの一瞬の時合にしか成立しないことも少なくありません。
釣れた瞬間は、
それまでの時間と何が違っていたのか。
どこに注目していれば、その変化に気づけたのか。
そんな疑問をお持ちでしたら、
こちらの記事で詳しく解説しています。
