この記事は「大真鯛とはどのような魚か?」を書いたものではありません。
大真鯛という存在については、▶︎ 大真鯛とは
なぜ投げ釣りで大真鯛が出続けるのか
3年連続80cmオーバーを生んだ、再現性のある考え方と行動
この記事は、仕掛け紹介ではありません。
僕が3年連続で80cmオーバーの真鯛を水揚げできた理由を、「考え方」と「行動」だけに絞って書きます。
仕掛けを軽視しているわけではありません。
むしろ、仕掛けは驚くほどシンプルです。
ただ、それは別の記事でお伝えできればと考えています。
ここでは、なぜ大真鯛が“続けて”釣れるようになったのか。
その再現性の部分だけを記録します。
真鯛が釣れなかった日々から、方向性が決まった釣りへ

最初から大真鯛が釣れていたわけではありません。
釣れない時期も、迷った時期も、散々ありました。
しかし、
「真鯛が釣れるようになり」
「サイズが伸び始め」
「大型が混じるようになる」
この過程で、釣りの方向性が自然と固まっていきました。
それは特別な技術でも、特殊な仕掛けでもありません。
むしろ、拍子抜けするほど単純な考えと行動です。
① まずは“数を釣る”ことに全力を注ぐ
一つ目は、数を釣ることに徹底的に注力したことです。
「そんな当たり前の話?」
そう思う人も多いと思います。
でも、100匹に1匹が超大物だとしたらどうでしょう。
その1匹に出会うためには、まず100匹を釣らなければなりません。
大きな真鯛を釣れなければ、大真鯛戦略そのものが始まりません。
- 釣行回数をできる限り増やす
- エサを無駄にする
- 条件を選ばず釣り続ける
一見ムダに見えるこれらすべてが、確実に経験値として蓄積されます。
釣れるタイミング、潮回り、キャスト精度、エサ取りの活性、潮の向きと流れ。
小さな真鯛が釣れる条件、逆に、大きな真鯛が出る条件。
これらは数を釣らなければ絶対に見えてきません。
まずは数を釣る。
釣り人としてレベルアップするために、釣行回数を増やす。
この積み重ねは、まさに急がば回れだと思っています。
② 大型実績のあるポイントで釣りをする
二つ目は、大型の真鯛が実際に釣れているポイントで釣りをすることです。
これは非常に重要です。
- 釣具屋さんの情報
- 知り合い・仲間の実績
- 過去の水揚げ記録
とにかく、「大きい真鯛が出たことがある場所」を選びます。
初めて行く釣り場なら、最初は無理に釣ろうとしなくてもいいと思っています。
- 上手な人の釣りを観察する
- 投入方向や距離を把握する
- 暗くてもキャストから着水までの時間を体で覚える
何度も通い、話を聞き、学ぶ。これも立派な釣りの一部です。
何より重要なのは、大真鯛は“理由があって”そこに回遊してくるという事実。
駐車場が近い、釣りがしやすい。
そんな理由でポイントを選ぶより、圧倒的に多くの経験とチャンスを得ることができます。
③ 春に真鯛を“全力で”狙う
三つ目は、春に真鯛を全力で狙うことです。
春は、多くの魚にとっての産卵期。真鯛も例外ではありません。
大型のメスが、産卵、もしくは産卵前の荒食いに入るタイミング。
投げ釣り・ぶっこみ釣りで、最も大型が出やすいシーズンです。
さらに、もう一歩踏み込むと、大型の真鯛ほど産卵のタイミングをずらす傾向があります。大型が釣れるタイミングとしては
- 乗っ込みの“先取り”
- 「もう終わり?」と思う“終盤”
理由ははっきり分かりませんが、産卵が集中するタイミングを意図的に避けていると考えています。そこまで大型になる個体ですから、産卵の生存率を上げるとか何かしら意味があるのでしょう。
だから僕は、
- シーズンの早い段階から狙い始め
- 中盤は数を楽しみ
- 周囲が諦める頃まで、ダラダラと狙い続ける
このスタイルを続けています。
結果として残った「3年連続80cmオーバー」
こうした考えと行動を、特別なことをするわけでもなく、淡々と続けてきました。
気が付けば、3年連続で80cmオーバーの真鯛を水揚げ。
これが唯一の正解だとは思っていませんし、
運の要素もかなり大きいと思います。
ただ、一つの答えとして、
“結果”は残っています。
「大型の真鯛はいずれ必ずやってくる」
この記事が、
大真鯛を狙う誰かのヒントになれば幸いです。

