「リールは下巻きが必要って聞いたのですが・・・」
こんな質問をされたので、下糸(下巻き)の必要性について解説します。
まず大前提の話ですが、スプール(糸を巻くところ)は大きさや溝の深さによって標準糸巻量(目安)があります。
引用(ダイワ)
上の画像は、ダイワさんから2019秋に発売されたスピニングリール「バリスティック」
オレンジ(上段)で囲ったところが「バリスティック」の標準糸巻量(ナイロン・PE)です。
下のオレンジの囲み(LT3000モデル)だと、ナイロン12lb-100m PE1.5号-170mと表示されています。
このモデルで、「ナイロン(フロロも可)の12lbを100m巻きたい!」というのであれば、ほぼぴったりラインを巻くことができる!ので・・・
下糸(下巻き)を巻く必要はありません!
リールへの下糸(下巻き)の必要性
では、「同じモデルで8lbを100m巻きたいよ!」であればどうでしょう?
標準糸巻量を確認すると、8lb-150mと表示されています。
ということは、8lbクラスで50m分足りないことになります。
ここで選択できる方法は、3つ!
①50m分が余計になるけど、スプールに合わせて150m巻く
②50m分ラインが足りないけど、必要な分(100m)だけ巻く
③50m分は下糸を巻いて、必要な分(100m)だけ巻く
あなたならどれを選択しますか?
①50m分が余計になるけど、スプールに合わせて150m巻く
使いたいラインは100mですから高切れやトラブルなどがない限り、残り50mを使うことはまずないので無駄なラインとなってしまいますね。
ただし釣り人によってはトラブルの保険として全量巻く人もいますから、これは考え方ひとつと言ったところです。
②50m分ラインが足りないけど、必要な分(100m)だけ巻く
必要な分の100mだけ巻く!ということは合理的に感じますが、スプールエッジまで巻くことができません・・・
スピニングでは、ライン放出時のエッジ抵抗が大きくなり飛距離がダウン!
ベイトでは、スプール径が小さくなる分多く回転しなければいけなくなり飛距離ダウン!
ということになりますから、大きなデメリットがあります。
③50m分は下糸を巻いて、必要な分(100m)だけ巻く
①の無駄になる部分のラインを、安価なラインもしくは不要になった手持ちのラインなどを下糸(下巻き)にすることで、またメインラインを使う分(100m)だけ用意すればいいので無駄が無くなりますね。
下糸(下巻き)を巻く手間は増えますが、それ以上はデメリットがありませんから、有効な手段と言えます。
下糸(下巻き)の素材について
下糸(下巻き)の素材にこだわりを持っている人もいるみたいですが、下糸はあくまで「かさ増し」「かさ上げ」なので、個人的には何でもOK!ってスタンスです。
(ナイロン、フロロカーボン、PE、テープ、シール、コルクなど)
下糸は糸巻量によって調整ができるので万能ですが、使用するラインが決まっているのであれば「エコノマイザー」もオススメですね。
追記
ベイトリールは、スプールが回転することでラインが放出されるので、重い素材だと立上り(初動)が遅くなり飛距離が伸びません。
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