釣り針にはいろいろな種類がありますね。
基本形は「伊勢尼」「丸セイゴ」「袖」「流線」「ムツ」の5種類があり、それぞれ特徴を持っています。
(※基本5種類が知りたい人は、記事の最後にリンクあります)
さらに、ここから派生した釣り針(鈎)やその他にもいくつか特徴があり、そのひとつに「ヒネリ」と言うものがあります。
通常なら平らな面にピタッと合うハズですが、下の画像の針のように針先が浮き上がっているものがいわゆるヒネリ針。
このヒネリにはどんな特徴があるのでしょうか?
ヒネリ針の特徴(メリット)
通常の鈎と違い、文字通り針先がひねってあるものを「ヒネリ針」と言います。
軸と針先を直線的にみると理解しやすいですね。
刺さりやすく針掛かりが良い
このヒネリ針が持つ最も大きな特徴は、針掛かりの良さです。
針軸(ストレートの部分)を指でつまみ、ハリス側に引き抜くと理屈が分かるのではないでしょうか?
言葉で説明するのが難しかったので、下手なりにイラストを作ってみました。
※黄色い二つの丸は指で、針をつまんでいるイメージをしてください。
この状態で、ハリス側(画像では上方向)に引き抜くと・・・針先は、指に刺さりますが、通常のヒネリ無し(ストレート)の釣り針であれば、スーッと指の間をすり抜けてしまいます。
このイメージができれば、
指を魚の口に置き換えると、くわえた針の掛かりの違いに気が付くのではないでしょうか?
また、針先が掛かっているときの状態を想像すると、さらにヒネリ針の「刺さりやすい」特徴が分かります。
ヒネリ針は、針先が掛かり刺さろうとするとき、ネジレる現象が起きます。
これは実際にやってもらうと分かると思いますが、説明が難しいのでまたまた下手なイラストでイメージしてみてください。
ヒネリ無しの針と違い中心軸がズレているので、やや倒れながら回転する力が加わります。
ようは、「針先は回転しながらより深く刺さろうとする」ということです。
この「針掛かりが良い」「刺さりが良い」という二つの効果から、
①早掛けに向いている
②向こう合わせに向いている
③すっぽ抜けが少ない
と言うことになります。
こんなメリットだけを紹介すると、
「ストレート針は使う必要がないでしょ?」
と言われそうですが、そういうことではありませんね。
メリットと同時にデメリットもあります。
ヒネリ針の特徴としてデメリットも合わせて覚えておくと良いと思います。
ヒネリ針の特徴(デメリット)
貫通力が低下する
ヒネリ針は「針掛かりが良い」「刺さりが良い」のですが、ヒネリ無し(ストレート)よりも貫通力は低下します!
原因は、少し前で説明したこの部分
ヒネリ無しの針と違い中心軸がズレているので、やや倒れながら回転する力が加わります。
ようは、「針先は回転しながらより深く刺さろうとする」ということです。
針先が中心軸とズレているので、倒れながら回転することで力がストレートに伝わりません!
ココがひとつのデメリットになります。
根掛かりがしやすい
針掛かりが良い!ということは、根や障害物にも鈎が掛かりやすい・・・となります。
これは致し方ないことですが、根掛かり多発ポイントでは他の鈎を使うか、どうしても使いたい場合は針サイズを落とすことが必要になります。
曲がりやすい折れやすい
もともと曲がっている針先なので、強い力が掛かると意外と簡単に曲がる(折れる)ことがあります。
これは構造上のことなので致し方ありませんが、よく言われる「曲がりやすい針」「折れやすい針」と言うことではありません!
例えば、岩など硬いものに根掛かりすると針先だけが刺さっていますが、この状態だと意外と簡単に曲がったり折れたりします。
反対に、魚の口にしっかりと刺さっていると、ほぼ曲がったり折れたりすることはありません。
力の掛かるポイントが、針先の部分なのか?曲げの部分なのか?と言ことですね。
仕掛けが回転する
ヒネリが入っているので、ストレートにまっすぐエサ(ワームなど)を付けることができないので、針を引く(ハリス側)と水圧を受けてクルクルと回ってしまいます。
釣りのスタイルや仕掛けの構造などで向き不向きがありますが、これもひとつのデメリットになります。
ヒネリ針のメリットデメリットは他にもあるかもしれませんが、思い付くところはこんなところです。
例えば、「針掛かりが良くない」なんてときは、ヒネリを検討することもひとつの方法だと思いますので試してみてください。
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