ノッコミシーズンの真鯛は、深場から産卵行動で浅場に回遊してくる魚を狙います。
遠投ができる投げ釣りや遠投カゴ釣りが非常に有利になりますが、決して遠投しないと釣れないということはなく、近投で近場を狙うぶっこみ釣りスタイルでも十分に釣ることができます(ポイントにもよります)
真鯛自体は、黒鯛のように比較的水深の浅い沿岸部に居着く魚でなく、基本的には、潮が流れて水温の安定する沖の深場に生息している魚です。
産卵行動や越冬のための荒食いなどの理由から、浅場に回遊してくることで、陸から狙えるターゲットとなります。
浅場に回遊してくる真鯛の狙いはエサですから、近場のエサ場に必ず回遊してきます!
なので、そのエサ場を直撃すれば真鯛を狙うことができるのですが、多くの大物投げ釣り師は、遠投を好みます。
これには、3つの有利な理由があるからです。
遠投が有利な3つの理由
広範囲を狙える
まず一つ目です。
投げ王道のキス釣りで考えると分かりやすいですね。
シロギスは濁りや波の状況によって、遠く沖にいる場合もあれば、手前の30メートル付近にいるときもあり様々です。
キスの投げ釣りが上手な人は、遠投で200メートル以上飛ばしますが、遠投ができるからキスをたくさん釣ることができるのではなく、魚の居場所を知っている、もしくは魚を探すことができるから、たくさん釣ることができます。
遠投は、その場の状況に対応するひとつの手段です。
上手な人は、遠くへ飛ばすことができますが、毎回フルキャストしているわけではありませんよね?
あくまで状況に対応するための一つの手段なんですが、
広範囲を攻めることができる遠投は、釣果を伸ばす理由のひとつになります。
エサ取りが少ない
続いて、二つ目です。
回遊の目的地であるエサ場は、当然のごとく魚影の濃いエリアになります。
こういった場所は、多種多様な生き物(小魚や甲殻類などのエサ)が豊富で、そのエサを求めて魚が回遊してきますよね。
真鯛も同様で、そのエサ場に回ってくるのですが、他の生き物がたくさんいるということは、
釣り人の天敵であるエサ取りも多く存在する
ということになります。
沖から浅場に移動する回遊ルート全てが、エサ場のように魚影が濃いわけではなく、多少なりとも少ない場所となるので、エサ取りにやられてしまう可能性はぐっと下がります。
単純に、投入したエサをなるべく長く置いておけるということは、
本命が回遊してきたときにエサが残っている!
ということになりますので、これは大変有利になります。
回遊ルートは、Wチャンス
続いて、三つ目です。
一般的に回遊ルートとは、何かしらの変化があるはずです。
エサである小魚について回遊するとか、水温の変化・海流のような大きな流れに乗って回遊するなど色々とありますが、回遊ルートで考えると、真鯛のような魚は、地形変化を利用して回遊してきます。
毎年コンスタントに釣り上げるベテランの方が、同じ釣り場では、同じようなポイントへ仕掛けを投入することからも、毎回同じ回遊ルートを通って、浅場に回ってくることが分かります。
同じ釣り場に通い詰めて、その釣り場を理解してポイントを絞り込んでいくことが、とても大切になってきます。
毎年同じルートを回遊してくるのであれば、沖へ戻るときも同じルートで通っていると考えるのがより自然ですよね?
そうなると、
沖目の回遊ルートは、
エサ場にくる魚と沖に戻っていく魚の双方を同時に狙うこと
が、できますのでより効率が良くなるわけです。
この考え方は、港の入口(堤防の先端)が好ポイントである考え方とも同じことです。
潮通しが良く船道などの地形変化がある、港の入口(堤防の先端)は魚が集まりますが、そこに回遊してきた魚が何らかの要因で内側と外側に分かれます。
入り口である先端は、その両方の魚が集まる場所ですから、必然的に魚影が濃く釣果が良くなるわけですね。
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